女性にとって化粧がそうであるように、シェービング(ヒゲ剃り)は男たちにとって身だしなみを整えるための重要な行為。そこで今回は“ヒゲ”と“シェービング(ヒゲ剃り)”に関する情報を「パナソニック」「P&G」「青山ヒフ科クリニック」の3社に徹底調査。取材から判明したヒゲとシェービング(ヒゲ剃り)についての知識から、各種シェーバー、カミソリ負けのメカニズムに至るまでを一挙公開する。今回はその第1弾、知っているようで知らなかった男のヒゲとシェービング(ヒゲ剃り)の知識をQ&A形式で紹介。さて、あなたの知識はどこまで正しかっただろうか?
Q1 そもそもヒゲは“毛”なのか?
A1 ヒゲは毛の一種だが、主成分は爪と同じ!
毛の一種だが、主成分は硬質ケラチンという硫黄を含むタンパク質で、これは爪と同じ成分である。ちなみに、ヒゲの硬さは、同じ太さの銅線に匹敵すると言われている。
(回答者:パナソニック)
Q2 顔のヒゲは全部で何本あるの?
A2 多い成人男性で、約2万5000本!
個人差はあるものの、成人男性に生えているヒゲの本数は約6,000~2万5,000本。平均は約1万5,000本。部位ごとの本数は、首回り約7,000本、頬約4,900本、顎まわり約2,200本、口の上約900本。
(回答者:P&G)
Q3 ヒゲは1日にどのぐらい伸びる?
A3 1日あたり平均0.2~0.4㎜
ヒゲは、人間の組織のなかでは骨髄に続き、2番目に成長スピードが速いとされている。ヒゲがもっとも成長している時間帯は朝方で、四季を通じても成長の度合いが異なり、秋が1番伸びるシーズン。逆に、春先に向けて減少傾向になるという。余談だが、ヒゲが一生に伸びる長さは約6mといわれている。
(回答者:パナソニック、P&G)
Q4 「ヒゲを剃ると濃くなる」というのはホント?
A4 剃ると…ではなく、ヒゲは年齢と共に濃くなる!
答えはNo。ヒゲが濃く見えるのは、ヒゲ剃りをすることによってヒゲの断面が広くなるためで、ヒゲの本数が増えるわけではない。ヒゲが濃くなる要素はホルモンバランスによるもので、加齢によってヒゲの生えているエリアが広がり、密度も高まる。ちなみに、ピークは40代~50代と言われている。
(回答者:パナソニック)
Q5 ヒゲはいつ剃るのが理想的?
A5 1番伸びる時間の後。つまり朝方のヒゲ剃りが効果的
先にも触れた通り、ヒゲが1番成長しているのは朝方(特に明け方)。よって前日の夜や、成長が鈍る昼よりも、朝にシェービング(ヒゲ剃り)するのが理想的。シェービング(ヒゲ剃り)の回数が増えることで、カミソリによる肌へのダメージも増えるため、スキンケアの観点からもできるだけ回数を減らすことが重要だ。
(回答者:P&G)
Q6 肌が弱い場合、カミソリと電気シェーバーのどちらを使用すればいい?
A6 どちらにもメリット・デメリットがあるため、好みで選ぼう
一般的には刃が肌に直接当たる安全カミソリの方が電気シェーバーよりも肌にダメージがあるとされているが、摩擦を与えているという点から考えれば、安全カミソリも電気シェーバーも同じ。ヒゲの毛質や量には個人差があるため、シェービング(ヒゲ剃り)の手間やカミソリと電気シェーバーの使い心地などを考慮して、いろいろ試してみよう。
(回答者:P&G)
Q7 “カミソリ負け”は自分で処置して良いのか?
A7 ダメ、絶対!
一般的にカミソリ負けとは“尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)”と呼ばれる症状のこと。シェービング(ヒゲ剃り)によって皮膚のバリア機能が低下したところに、細菌が入ることで発症する。カミソリ負けの程度がひどい場合は、皮膚科などの専門医の診察を受ける必要もあるため、安易に素人判断するのは、症状を悪化させるだけだ。
(回答者:青山ヒフ科クリニック)
Q8 床屋でシェービング(ヒゲ剃り)前に蒸しタオルをするのはなぜ?
A8 ヒゲは水分を与えると柔らかくなるから!
シェービング(ヒゲ剃り)前の蒸しタオルの役目は、毛穴を開くことではなく、ヒゲに水分を与えて柔らかくすること。顔を水で濡らすよりも蒸しタオルやお湯がいいとされるのは、短時間でヒゲを柔らかくできるため。ただし、ヒゲは短時間で乾燥してしまうので、シェービング(ヒゲ剃り)中にも効果を持続させるためにはシェービングジェルなどと併用することをオススメする。
(回答者:P&G)
ここまでいくつかの疑問に答えてきたが、自分で思い込んでいたヒゲとシェービング(ヒゲ剃り)の知識はどこまで正しかっただろうか。次回はこれらの回答を踏まえ、自分にあった正しいカミソリや電気シェーバー選び、シェービング(ヒゲ剃り)による皮膚トラブルを回避する方法を紹介。それぞれのプロフェッショナルから聞いた正しいシェービング(ヒゲ剃り)知識を身につけよう。さあグルーメン読者よ、ヒゲを柔らかくして次の記事を待て!
取材・文/中村 慶
おすすめシェービングアイテム
快適なシェービングライフにはアイテム選びも重要。ここからはGROOMEN編集部が厳選したシェーバーとカミソリをご紹介。自身の肌タイプやヒゲの特徴を踏まえて、自分だけの相棒を見つけてほしい。
シェーバー
フィリップス S7000 S7786/54
ヒゲの濃さや顔の輪郭を感知し、個性に合った最適なシェービングへとガイドする”SkinIQ”テクノロジーを搭載。専用アプリと連動し、使用する方に合わせたシェービングプランを作成してくれる。一人ひとりの個性に合った最適シェービングにより、「肌にやさしく、よく剃れる」シェービング体験を可能に。
価格:オープン価格
ブラウン シリーズ9 9340s-V
5つのカットシステムがより多くのヒゲを1回で捕らえ、完璧なシェービングを実現。夕方ヒゲの原因となる深剃りしにくい“くせヒゲ”と“寝たヒゲ”も極限0.05㎜カットで刈り込み、一日中キレイな肌をキープできる。肌に優しいシェービングと深剃りを両立した。
価格:オープン価格
パナソニック ラムダッシュ ES-LS9AX
パナソニック独自の新構造「6枚刃システム」とリニアモーター搭載でアゴ下のくせヒゲも簡単に剃りあげる。また、アゴ下の複雑な凹凸にしっかり密着し、肌にやさしく剃ることができる。
デザインはこだわり抜いた新しい黒の世界観を追求した「クラフトブラック」と、立体的な造形美と使いやすさを両立した「スカルプチャーデザイン」を採用。
価格:オープン価格
カミソリ
KAI RAZOR axia
保湿効果の高いシルクプロテイン配合スムーサーと、水を含むと潤滑性能が上がるモイストキープスムーサー2種類のスムーサーでよりなめらかに、よりやさしい「抜群のうるおい」シェービングを実現。49gと重量感のあるホルダーを採用した5枚刃替刃式カミソリ。
価格:オープン価格
シック ハイドロ5 ベーシック
ハイドロシリーズは、「ベーシック」「つるり肌へ」「敏感肌」の3タイプ。肌にやさしいカミソリを求める人に最適な「ベーシック」は剃りながら肌をうるおすモイスチャージェルBOX*1 にヒアルロン酸を配合。刃と刃の間に肌が食い込むのを防止するスキンガード付きで、ヒリヒリから肌を守ってくれる。また、短いストロークで深剃りできる5枚刃を搭載しているので一気にシェービングが可能だ。
*1:シェービングしながらうるおす
価格:オープン価格
ジレット プロシールド
深剃りと肌へのやさしさを両立したカミソリ。ジレット史上、最高の極薄刃で肌へのひっかかりを最小化し、19%の肌への圧力軽減*2 を実現した。精密設計、最適可動域24度のフレックスボールにより、肌の凹凸に密着し、剃り残しゼロへ導いてくれる。また、刃の前後に搭載されたジェルスムーサーにより、刃があたる前にコーティングして肌を守ってくれる。
*2:カスタムプラス3との比較(ジレット調べ)
価格:オープン価格
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