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仕上げはポマードでビシッと!
男のためのカットショーに潜入

抜群のツヤとキープ力を持ちながら、水で簡単に洗い流せる「LAYRITE(レイライト)」のポマード。日本のバーバーでも人気のアイテムだが、このポマードの生みの親は、カリフォルニア州コスタメサに店を構えるバーバーショップ「HAWLEYWOOD’S BARBER SHOP」のオーナー、Donnie Hawley氏だ。そのDonnie氏が先日来日し、12月7日~13日にかけてジャパンツアーを決行、計4ヵ所でカットショーを行った。筆者は去る12月12日の夕方、氏のカットが間近で見られるというカットショー会場へと向かった。場所は原宿にある『DOOBIES』。タトゥーやローライダーなどのカルチャーをミックスした西海岸スタイルが人気のファッションブランド「RADIALL」の旗艦店だ。

 

ロカビリーサウンドに身を委ねてのカットショー

 

会場は、『DOOBIES』の常連客や「レイライト」の愛用者、Donnie氏と親交のあるバーバーショップのスタッフの男性で埋め尽くされ、外は師走の寒さだというのに熱気がムンムンと満ちている。軽快なロカビリーサウンドに乗って、カットショーがスタートした。

 

Donnie氏は、腕や顔回りにまで大胆にタトゥーが彫られているが、服装はシャツにネクタイ、ベストを合わせて紳士的なコーディネートでまとめている。これがDonnie氏の基本スタイルだそうだ。

 

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モデルの男性の髪に、ためらうことなくハサミを入れていくDonnie氏。時折モデルやスタッフとの談笑も楽しみながら、シャキシャキと髪を切る小気味のいい音が響く。そうこうしている内に伸びかけていた男性の髪はさっぱりと整えられ、カットは15分ほどで終了した。

 

その後、ドライヤーで髪を乾かし、レイライトのグルーミングスプレーでベースの形を整えると、続いて氏の技が光るシェービングへ。角度を絶妙に調整しながら、男性の襟足にゆっくりと刃を当てていく。氏の眼光が一番鋭くなったように見えた瞬間だ。繊細な技でシェービングされた襟足は、後頭部から首筋にかけてだんだんと毛の密度が薄くなっていき、美しいグラデーションを描いた。

 

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仕上げは冒頭でも紹介したレイライトのポマードで、フロントからかき上げるようにセット。ブランドを代表するこのアイテムは、Donnie氏がロカビリーシーンに影響を受けて育った1980年代、当時油性のものがほとんどだった男性用整髪料が髪を汚してしまうのを目の当たりにしていた彼が、研究と調合を重ね独自に開発した水性ポマードだ。

氏の“相棒”とも呼ぶべきポマードでセットを終え、首元を丁寧にマッサージしてフィニッシュ。会場は拍手と歓声に包まれた。ロカビリーシーンにぴったりな、ワイルドで男らしいヘアスタイルの完成だ。

 

バーバーは男が男になれる場所

 

カットショーの終了後、レイライトの日本人スタッフであるMasaさんから話を聞くことができた。Masaさんは今回のDonnie氏の日本ツアーの全日程に同行、氏のテクニックを常に間近で見届けてきた男性だ。

 

「現在Donnieがオーナーを務めるHAWLEYWOOD’Sは、アメリカに3店、オーストラリアに1店展開しています。そのどれもが50,60年代のロカビリースタイルをベースに、アメリカのトラディショナルなバーバースタイルを大切にしています。具体的な要素としては、音楽、タトゥー、車。男たちの憧れがロカビリーシーンには詰まっているんです」

 

Donnie氏の名が広く知られるようになったのも、ロカビリーがきっかけだった。アメリカのロカビリーフェスでカットショーを行い、ロカビリーを愛するファンに氏のスタイルが受け入れられたのだ。カットやシェービングの優れた技術も瞬く間に評判となり、今では現地のバーバーアカデミーに通う生徒たちが、氏の技術を学びに店舗を訪れるのだという。

 

「バーバーは男同士の会話やコミュニケーションを楽しむ、男のための、男が男になれる場所。現代の日本にも、この昔ながらのアメリカのバーバースタイルを、Donnieと一緒にどんどん広めていきたい」と語るMasaさん。その思いに惹かれてか、夜が更けるに連れさらに男たちが続々と店を訪れる。Donnie氏のカットショーを通して、まさに“男のための、男が男になれる場所”を体感できる一夜となった。

 

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※今回カットモデルとなった、RADIALLスタッフの川又さん。Donnie氏のカットとシェービングで、大人のワイルドさが漂うヘアスタイルに変身した。

 

■関連リンク

HAWLEYWOOD’S BARBER SHOP

DOOBIES

 

取材・文/芳賀直美(OUTSIDERS Inc.)

 

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