今、「バーバー」(床屋・理容室)がお洒落メンズの間で密かなブームとなっているのをご存じだろうか。バーバーというと、どこか“オジサンが行くもの”というイメージがあるかもしれないが、そんなイメージを覆すスタイリッシュなバーバーがここ数年続々と開店しているのだ。背景には、1950年代のニューヨークをお手本としたトラディショナルなヘアスタイルの流行がある。以前紹介した「ショートバック&サイド」のようなツーブロックをはじめ、バーバーが得意とする刈り上げや七三分けなどの昔ながらのヘアスタイルは、近年人気が続くトラッドファッションやスーツスタイルとも相性バツグン。お洒落メンズたちが積極的に取り入れているのだ。
そんなバーバーブームを支えている、都内の人気バーバーを紹介していこう。
N.Y.発、クラシカルな魅力あふれるショップインバーバー
FREEMANS SPORTING CLUB – GINZA SIX
ヘアスタイルだけでなく、ライフスタイルの提案をトータルで行うのが、銀座にある「FREEMANS SPORTING CLUB – GINZA SIX(フリーマンズ スポーティング クラブ ギンザシックス)」。世界的なバーバーブームの先駆者である、ニューヨークのメンズクロージングショップ「FREEMANS SPORTING CLUB」の日本店のひとつだ。
バーバーらしいクラシックスタイルからラフなスタイルまでお手のもので、20~40代の男性を中心に幅広い年代から愛されている。カジュアルウェアショップやスーツ、シャツを販売するテーラーが併設されていて、髪型に合わせたトータルコーディネートも可能だ。
ニューヨーク直送のサブウェイタイルが一面に敷き詰められたスタイリッシュで明るい店内には、ベルモント社のヴィンテージ・バーバーチェアが並びクラシカルな印象。本場ニューヨークの雰囲気を感じられる内装は「FREEMANS SPORTING CLUB」の創業者であり建築士でもあったターボ・ソマー氏こだわりのポイントだという。
首都圏では銀座店以外に2店舗展開。バーバーに特化し、個室VIPルームでの施術も受けられる二子玉川店、店内で雑貨などのポップアップを定期的に開催し、行くたびに新しい発見があるニュウマン横浜店、と特色が異なるので全店舗足を運んでみたくなる。
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 5F
050-2017-9284(バーバー)
営業時間 10:30~20:30
※緊急事態宣言期間中は以下の通り営業時間が変更となります。
10:30 ~ 20:00
不定休
人気ヘアサロンが満を持してバーバーオープン!
Of the BARBER
表参道や自由が丘などにヘアサロンを展開している「Of Hair(オブヘア)」は、今年の春に銀座店をオープン、同時に新しい業態「Of the BARBER(オブ・ザ・バーバー)」も営業をスタートした。英国調のクラシカルモダンなバーバーをイメージした店内の壁には、グルーメン世代より年上のメンズたちの写真が並ぶ。これは「歳を重ねてシワが増えても、自分のスタイルがある男性は変わらずカッコいい」ということをカットやシェービングの技術をもって伝えていきたいという、店側の思いが込められているのだとか。
スタッフは全員理容師・美容師両方のライセンスを持っているため、これまでヘアサロンに通いなれていた人でも気負わず利用できる。ふたつのライセンスを持っているからこその、ヘアスタイルの提案力の高さも大きな魅力だ。
大人の上質な空間でワンランク上のシェービングを
THE BARBA TOKYO
最後に紹介するのは、神田にある「THE BARBA TOKYO(ザ・バルバ・トウキョウ)」。まずは下のコンセプトムービーを観て欲しい。クラシカルな“大人のバーバー”の雰囲気が伝わるはずだ。
店のコンセプトは“バーバーならではの癒しと安らぎ”。5つある客席すべてにシャンプー台がついており、カット、シャンプー、シェービング、セットまで、席を立つことなく施術を受けられる。また、隣の席とはパーテーションで仕切られているため、プライベートな空間でくつろぎの時間を過ごせるのだ。
人気の『BARBAカットコース』(5,000円/税抜)は、ワンランク上のシェービングを受けられるのが特徴。毛ブラシと厳選したシェービングソープでクレンジング、スチーマーを当てながらシェービングを行い、保湿性の高いパックで仕上げる。セルフケアが難しいうぶ毛剃りや、古い角質の除去もできるところが好評だ。
もちろん、いずれのバーバーもお洒落な雰囲気だけでなくカットやシェービングの技術も確かなもの。洗練された大人の男のヘアスタイルを目指すなら、一度その扉を開けてみる価値はありそうだ。
■お洒落バーバーをエリア別にチェック!
文/芳賀直美(OUTSIDERS Inc.)