GROOMEN読者の皆さま、こんにちは。
いまや従来の通勤に加えて、リモートワークにモニター越しの会議といったこともスタンダードになり、新しい働き方が広がっていますが、自由度が増した分だけ、これまで以上にしっかりとした自己管理が求められる時代にもなりました。
例えば、ビジネスウェアのカジュアル化が進んでも、一定の緊張感や節度は必要かもしれませんし、在宅勤務だからといって寝起きの格好で身だしなみも整えずに仕事をしているようでは、業務時間とプライベートの切り分けやメリハリも付かなくなってしまうもの。
また、リモート会議では自分が思っている以上にアップでまじまじ顔を見られているので、不摂生な生活をしていると疲れ顔ばかりが相手の印象に残ってしまうことにもなりかねません。
ビジネスに臨む服装が、自己表現のみならず仕事に向かう姿勢や相手への敬意の表れだとするならば、それと同様に毎日のスキンケアがいかに大切かお分かりになりますよね?
いつもお伝えしているように、メンズ美容の基本は特別なものではなく、顔を洗って、肌に潤いを与えて整えて、それをしっかり閉じ込めてバリアすること。とてもシンプルです。
年齢相応の健康的な肌は、スキンケアのルーティンを毎日欠かさないという、意識の高さや自己管理が行き届いていることの証明ともなるのです。
ビジネスマンたるもの、装いと同じく日々のスキンケアは基本。だからこそ、使うコスメもビジネスツールのつもりでしっかりと選びたいですよね。
そこで今回の連載第40回目は、働くデキる男の強い味方としておなじみ、あのTHE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)から先日リリースされた初のメンズスキンケア「ANCORA(アンコーラ)」のラインナップをご紹介いたします。
左から順に、
シェービング&フェイスウォッシュフォーム 150mL 3,080円(税込)
アフターシェイブ&モイスチャーローション 150mL 3,080円(税込)
エモリエント&リフトミルク 100mL 3,080円(税込)
「ANCORA(アンコーラ)」は、新ブランドながらオーガニックの国際統一基準であるCOSMOS ORGANIC認証を取得。国産メンズスキンケアとしては日本で初めてです。
過酷な環境でたくましく生き抜く植物のチカラを最大限に引き出した成分だけでなく、環境に配慮したリサイクルPET素材のボトルを採用するなど、まさにニューノーマル時代を意識したアイテムに仕上がっているのです。
まずご紹介するのは、シェービング&フェイスウォッシュフォーム。スキンケアの基本となる洗顔は最も大切なプロセスといっても過言ではないので、まずは気になるその実力をチェックしたいと思います。
泡立てネット不要のポンプタイプ。ワンプッシュでしっかりとした泡が出てくれるのがうれしいポイント。慌ただしい朝の時間も、これなら手軽にきちんと洗顔できそう。
洗顔時の泡立てが面倒に感じていた方や、忙しいビジネスマンにもオススメです。
適度なボリュームの泡は、固すぎずスムーズに顔全体にいきわたるイメージがあり、なかなか気持ちいい使用感でした。洗顔1回分の分量は好みによりますが、2プッシュくらいが目安かと。
ふわっとほのかなボタニカルの香りに包まれてリラックス効果も期待できそうです。
顔全体にいきわたった泡はなじむことでボリュームがなくなってきますが、指先で肌の凹凸や気になる個所を意識しながら洗うことができるので、汚れや皮脂をきちんと落とせている感覚がありました。
すすいでみると、泡切れが良くてクイックに流せるだけでなく、肌に適度な潤いが残っていました。必要な油分はきちんと残しておいてくれている感じです。ツルっと気持ち良い使用感がクセになりそうです。
次にご紹介するのは、アフターシェイブ&モイスチャーローション。洗顔後の肌を落ち着かせて整えてくれる化粧水です。
こちらはプッシュタイプのボトルで1プッシュの量がしっかり計算されています。思わず出しすぎてしまうことを防いでくれる上、ボトルの中身に直接肌が触れないため衛生面でもGOOD。
画像では見えづらいかもしれませんが、ワンプッシュで手のひらに丁度収まるくらいの分量となります。実際に使ってみた私個人の感覚としては、1プッシュ手に取り顔全体になじませるのを2~3回丁寧に繰り返すのが良いかなと思いました。
こちらもボタニカルな香りが心地よく癒されます。ウォータリーなテクスチャーで、とろみもなくサラッとしていますが、なじむと肌と手が吸い付くような保湿感に変化。最後はサラッとした仕上がりです。
そして最後の仕上げには、エモリエント&リフトミルク。こちらはツバキオイルやアルガンオイル、ホホバオイルなど、植物性のオイルをたっぷり配合した乳液です。洗顔、化粧水に続いて潤いをしっかり閉じ込めてくれる役割を果たします。
こちらのボトルもプッシュタイプで、出しすぎる心配がありません。クイックに使用できるのが男性向きですよね。
ワンプッシュの分量はこのくらいで、使い方にもよりますが2プッシュくらいが目安かなと思いました。一見少なそうにも感じられますが、心配ご無用。均等に肌に伸ばすことを心がけていただければと思います。
少し柔らかいテクスチャーのクリームです。肌の上でスーッと伸びていく感覚が味わえます。最初はニュルっとした触り心地で、なじむとしっかりとした保湿されている感覚があります。
少し乾燥した手の甲で伸ばすと、塗った個所がバリアで守られるように潤いが留まるイメージを体感できそうです。
クリームの柔らかい質感から、吸い付くような保湿感を経て、最後はサラリとベタつきません。この変化にはちょっと驚くかもしれませんよ。触るとモチっとした弾力を感じられて、是非体感していただきたいところです。
今回「ANCORA(アンコーラ)」のアイテムを試してみた印象としては、良い意味で抑制的であるということでした。実は、これこそが「THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)」の真骨頂ではないかと思うのです。同ブランドのビジネスウェアと同じく主張は控えめながらも清潔感やセンスの良さが伝わる、ビジネスマンにとってのスキンケアとして理想的な考え方が表現されたアイテムだと感じました。また、百貨店やコスメ売り場に赴かなくても、仕事用のスーツやシャツと一緒に揃えられるのが良いですね。
朝のスイッチオン、夜のスイッチオフにも使えるメンズコスメは、ビジネスツールのひとつといっても過言ではありません。ご賛同いただける方には是非今回ご紹介したアイテムをお試しいただけたらと思います。
では、また次回も本連載をご覧いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
齋藤 玲緒奈 (さいとう れおな)
株式会社アバハウスインターナショナル マーケティング部 部長。1978年生まれ仙台市出身。明治大学経営学部卒。新卒で入社以来、プレス・販売促進としてキャリアを積み現職に。妻はヘア&メイク、妹はモデルと家族そろっての美容好き。
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