前回の「あごヒゲの楽しみ方」に続き、今回は「くちヒゲ」をご紹介していきましょう。
ヒゲを楽しむ【くちヒゲ編(髭 / mustache : ムスタッシュ)】
あごヒゲの次に生えやすいのが、鼻下の「くちヒゲ」。ですが、意外に難易度が高いのがこのくちヒゲです。顔の中心部にあり、口の動きと連動するので、常に視線がいくのです。それゆえ、良い意味でも悪い意味でも、その人の個性や印象を大きく変えるパーツと言えます。
まずは、くちヒゲの濃さと長さ(幅)が与える印象の変化についてまとめました。下の図を参考にして見ていきましょう。
くちヒゲが与える印象
【長く密度の高いくちヒゲ】
威厳がある、偉そうに見える
【短く密度の低いくちヒゲ】
アクティブに見える、若くてヤンチャに見える
【長い(幅の広い)くちヒゲ】
口の大きさや形をカバーする、自然に馴染みやすい
【短い(幅の狭い)くちヒゲ】
主張する、個性的
くちヒゲいろいろ
実は、「くちヒゲ」と言ってもいろいろな種類があります。くちヒゲのみのスタイル、あごヒゲとのコンビスタイル、囲みスタイルなどなど。濃さや長さが微妙に違うだけでも印象が変わってきます。
くちヒゲのみ、コンビスタイル、囲みスタイルを比較
【くちヒゲのみ】
コンビスタイルや囲みスタイルと比べヒゲの主張が強く出ます。そのため、個性が強調され実年齢よりも年上に見えやすいでしょう。
【あごヒゲとのコンビスタイル】
くちヒゲのみに比べ、少し柔らかい印象になります。くちヒゲによって唇の形がカバーされるのと同時に、あごヒゲによって輪郭もカバーされます。
【囲みスタイル】
洗練された印象になりますが、かなりの上級者向け。きれいな形を保つにはお手入れが必要で、テクニックを要します。
いかがでしょうか? くちヒゲのみのスタイルが最も個性的に見えるというのは、意外な事実だったのではないでしょうか。自分がどんな印象でありたいかを客観視してから、くちヒゲを作ることが大切です。次回は、「あごヒゲとのコンビスタイル」についてご紹介しますのでお楽しみに。
理容室『THE BARBER 代官山』マネージャー。コンプレックスだった童顔を克服するためヒゲを生やし始めたのをきっかけに、ヒゲデザインのおもしろさに目覚める。実体験を元にヒゲデザインを提案。ヒゲ歴20年。THE BARBER ヒゲ部門メイン担当。