「プロに学ぶメンズメイク」、第2回目はいよいよメイクに挑戦。日焼けなどでうっかりできてしまったシミや、疲れているような印象を与えてしまうクマを、メイクの力でカバーしていこう。教えてくれるのは引き続き、「アトリエはるか」のトップヘアメイクアーティスト・佐藤敦俊さんだ。
バレバレの厚塗りはNG
化粧下地とコンシーラーでナチュラルに!
メイク男子にとって気になるのは、やはり周囲に「アイツ、メイクしてるな」とバレてしまうこと。男性用のファンデーションも市販されているが、今回は最小限のアイテムでナチュラルにカバーする“スッピン風メイク”を実践してみよう。
<使うアイテムはコレ!>
“化粧している感”を出したくない男子は、ファンデーションではなく化粧下地を使おう。化粧下地とは、女性がファンデーションの前に肌のトーンを均一にするために使っているものだ。ファンデーションに比べてカバー力は低いが、顔色を整えるには充分。
特に気になるクマやシミには、追加でコンシーラーを使用。コンシーラーとは、別名「部分用ファンデーション」と呼ばれるもので、カバー力が高く狭い範囲を隠すのに適している。
左:化粧下地、右:コンシーラー
<色選びのポイント>
「色はベージュ~ピンクベージュで、自分の肌の色に近いものを選びましょう。グリーンやパール入りなどの化粧下地もありますが、不自然に白くなってしまう可能性があるので避けた方がベター。コンシーラーの色も基本的には自分の肌に近い色を選びましょう。濃いクマを隠したい場合は、少しだけ明るめの色を」(佐藤さん)
1.化粧下地を顔全体に塗る
化粧下地を、小指の爪ぐらいの分量を手に取り、頬の中央に乗せる。顔の中心から外側へ広げるように、顔全体に下地をのばしていく。
下地を顔の中心から外側に向かってのばしていくことで、地肌と下地の境界線がぼかされ、首の色とも自然になじむようになる。
2.コンシーラーで目の下のクマ・頬のシミをカバー
コンシーラーをブラシの先に少量取り、クマの上に乗せる。肌とコンシーラーの境目をぼかすように、コンシーラーの周りを指でぽんぽんと叩いてなじませる。
【Before】
【After】
頬のシミも同様に、コンシーラーを少量乗せて指で叩いてなじませよう。
【Before】
【After】
下地やコンシーラーの色選びに迷ったら、恥ずかしがらずに美容カウンターのスタッフに相談してみよう。次回は、自然な眉の描き方をレクチャーしていく。
佐藤敦俊(さとうあつとし)
「アトリエはるか」トップヘアメイクアーティスト兼教育事業部マネージャー。2003年アトリエはるか入社、店長やエリアチーフとして店舗の立ち上げからアーティスト育成まで幅広く携わる。高い技術とセンスで外部からの派遣依頼も多く、多岐に渡り活躍中。
写真/高田みづほ
取材・文/芳賀直美
取材協力:アトリエはるか フォトスタジオ