年末年始を控え、いよいよ寒さが強まる季節。賢明なグルーメン読者はすでにスキンケアの冬支度を始めていると思うが、乾燥しやすいこのシーズン、危険にさらされているのはなにも顔や体だけではない。そのデリケートゾーンはずばり頭皮。ここではある研究結果から、頭皮がさらされている危険について知識を深めておこう。これを知ると、あなたの頭皮ケアの認識が一変するかもしれないぞ。
マンダムが、医療法人社団Xanadu あやこいとうクリニックの伊藤史子院長との共同研究の結果、男性の頭皮は皮膚感覚が物理的刺激を加えることによって、さらに鈍くなる傾向があること、また頭皮にも他の肌同様にキメが存在し、加齢によって肌のキメが不明瞭になるというリリースを発表した。
この共同研究で分かったポイントは4点。日本人男性の頭皮は顔面の肌と比較して
「角層水分量が少ない」
「経表皮水分蒸散量(TEWL値)が高い(=バリア機能が低い)」
「皮脂量が多い」
「熱や痛みなどの刺激に対する皮膚感覚が鈍い」
つまり頭皮は顔の皮膚に比べて“乾燥しやすく”、“バリア機能が低い”、“鈍感なため、受けたダメージを放置しやすい”といった状況にさらされているということなのだ。
さらに男性型脱毛症の進行度によって群分けした場合、“薄毛群”の頭皮は同年代の“薄毛でない群”と比較すると、頭皮が硬く、皮脂量が多いことも判明。健康な頭皮を維持するためには、フェイスケアと同様かそれ以上のケアが必要だということになる。
マンダムはそんな頭皮のケア用に、頭皮モデル化粧水を開発。4週間の使用によって、頭皮のトラブル状況が改善することを確認したという。実際の製品発売は、2016年春を予定しているというが、まずは「頭皮のスキンケア」が男性の身だしなみで重要なことは、ぜひ覚えておきたいものだ。
文/中村 慶