劣化した頭皮がみるみる蘇る!?
動物毛のブラシは豚と猪が狙い目

「男たるもの、ブラシ使わず手グシのみでワイルドにキメるべし!」。世の中の男子は概ねマイブラシを持っていない。ヘアブラシ=女子のもの。そんな概念はないだろうか。もちろんロングヘアでない限り、男の場合はノンブラシでもデザインはキマる。がしかし、このブラシ侮るなかれ。上質なものを1本持っていれば頭皮の状態がグングンよくなり、太くハリのある毛髪が蘇るきっかけになるのだ。

 

ブラシを使えば面倒な頭皮マッサージも数十秒で終わる

 

ハゲ予防のために欠かせないのが頭皮マッサージ。分かっているけどこれがなかなか面倒くさいものだ。そんな時は、マイブラシが大活躍! 使い方は簡単。

 

  • スキャルプ剤を頭皮になじませる
  • ブラシでオールバックに。その後トップから毛流れに沿って髪をとかす
  • たまに、ブラシの先端で頭皮全体を軽く叩いて刺激を与える

 

以上! 指の腹でキュッキュッと揉まなくても、下から上に頭皮を引き上げなくてもブラシさえあれば、ただとかすだけでOK!

 

実はこのブラシ、優れたものを使えばマッサージ効果が絶大。過去に取材した有名な毛髪診断士やヘアアドバイザーの方々も、普段はブラシだけでマッサージされているケースがとても多い。そしてほぼ全員、黒々としたフサフサの毛髪をキープしている。

 

では、なぜブラッシングがいいのか。

 

頭皮は刺激を与えることで血行が良くなり、その結果、髪に栄養が行き渡りやすくなる。髪の成長促進にも非常に効果的なので、毛髪サイクルが整い、薄毛や抜け毛をカバーしてくれるのだ。気を付けて欲しいのは、頭皮を外して髪だけをとかす行為。これは肝心な地肌にブラシ面が当たっていないので、全く意味がない。必ず地肌を捉えるようにブラッシングするクセをつけよう。

 

豚毛や猪毛のブラシを使用するべし!

 

ヘアブラシならなんでもいいかというと、そうではない。ナイロンや金属のものは静電気が起きたり頭皮ダメージを与えやすい。おすすめしたいのは、豚毛や猪毛を使用したブラシだ。これらはまず、静電気が起きにくいのが特徴だ。また、動物の毛は適度な油分があるため、毛髪自体にも自然なツヤが生まれてゴワゴワ・ギシギシした髪を滑らかに整える効果がある。ナイロンなどと比べて毛自体にも柔らかさがあるので、頭皮マッサージとして使っても地肌を傷めにくく、適度な刺激で頭皮が活性されやすいのだ。

 

動物の毛を使ったブラシは100年以上の伝統を誇る高級品が多く、英国製のメイソンピアソンに至っては「ブラシ界のロールスロイス」といわれるほどその品質は確か。日本のモデル、女優、アーティストもお気に入りの1本として紹介するほど人気の商品だ。

 

いいこと尽くしの動物系ブラシ。なかには10,000円以上するものもあるが、良質なブラシなら一生使えるといわれるほど、その品質は確かだ。

 

「面倒なマッサージはしたくないけど、年々衰える頭皮環境は整えたい」。そんな男の欲望に応える豚毛&猪毛のヘアブラシ。自分へのプチご褒美に1本検討してみては?

 

 

小澤佐知子(おざわ・さちこ)

フリーライター・編集・企画。ヘア&ビューティが専門。女性誌はもちろん、男性向けヘアカタログ、薄毛対策記事などを多く手掛ける他、東京・青山にてヘアサロンを運営。

▶小澤佐知子の他の記事を読む