努力は人に見せないが男の美学?
美肌にこだわる男達の実態とは

年々高まる男たちの身だしなみ意識と、ある程度の行動は今やエチケットとして当たり前との認識が広まっていることはグルーメンでも伝えてきたが、リアルなところが気になるのではないだろうか。

 

洗顔料は当たり前、化粧水・乳液・美容液も半数が使用

 

生活者研究を目的とした花王「生活研究センター」が20代の男性1032人を対象に行なった調査によると、76%が洗顔料を使うのは当たり前、さらに化粧水、乳液、美容液のいずれかを使っている人も48%と、どうやら“スキンケア”に力を入れているようなのだ。そこで「生活研究センター」ではスキンケア実態を把握するため、調査対象者のなかでも特に美容意識の高かった20代男性12名にインタビューを実施。彼らはなぜスキンケアにこだわるのか、また、実際にどんなことを行っているのか、リアルな声を聞いた。

 

意識の高い男子は「毛穴ケア」「小顔ケア」「紫外線対策」

 

まず挙げられたのが「印象を良く見せたい」という回答だ。アンケート調査の時点でも「初対面の男性で好印象と感じるのはどんなところ?」という質問に対し、肌に関するこだわりをみせた20代男性たち。そんな彼らが特に意識するのは「毛穴ケア」「小顔ケア」「紫外線対策」だ。先述の通り洗顔、保湿は当たり前、“こだわり美容男子”たちはさらに日焼け止め、毛穴を目立たなくするファンデーションやBBクリーム、小顔のためのフェイスローラーなど多岐にわたり美容アイテムを駆使しているというのだ。

 

隣の席に座る同僚も、実は隠れて努力している?

 

さらに、同調査では美容手段を用いながらもそれを人に見せない「ナチュラルさ」を心がけているという意見が多く見られた。やりすぎは「イタイ人」と思われ、人間関係がマイナスになると考えているという。努力は人に見せないのが男の美学……なんて言えば聞こえはいいが、ようするに気恥ずかしくて人に言えないといったところだろう。涼しい顔して隣の席に座る同僚も、実は見えないところで努力をしているのかも? 見た目印象で差をつけられる前に積極的なケアをはじめたい。

 

 

文/藤田繭