日々追われる営業まわりやデスクワークで疲れが溜まり、気づけば姿勢が悪く重い足取り……。将来的に股関節痛を引き起こしやすい“予備軍”と言われる現代のビジネスマン。そんな男達に、「将来、自分の脚で歩けなくなる可能性も否定できない」と警鐘を鳴らすのが、股関節セラピー『ginzaplus』の佐藤正裕先生だ。
佐藤先生は、これまで大学病院や股関節専門治療院などで年間200~300症例に及ぶ人たちの股関節の痛みに携わってきた、股関節のスペシャリスト。近年、増加傾向にある若年層を中心とした股関節痛の要因を日常の「姿勢」や「動作」と考えている。
「股関節痛というと、あまり馴染みがないかもしれませんが、営業回りやデスクワークの時間が長いビジネスマンは、気付かないうちに股関節の痛みを引き起こす姿勢や動作を行っている場合が多く、これらは、骨盤を正しい位置に保てなかったり、股関節の柔軟性に欠けている人に起こりがちです。特に、猫背・ポッコリお腹・垂れ尻・がに股などを指摘されたことのある人は注意が必要です。将来、股関節を引き起こしやすい“予備軍”の可能性大です」(佐藤先生)
そこで、予防策として実践したいのが、佐藤先生の開発したメソッド「骨盤スイング」だ。「骨盤スイング」とは、骨盤の動きを基本に、股関節を柔軟に動かせるようになるための運動。佐藤先生によれば、人の筋肉は日常のクセによって影響を受けることが多々あり、筋肉に偏った緊張が生じると、骨が正しい位置を維持できなくなり、それが身体全体に波及し姿勢を変化させてしまう。特に、骨盤や股関節周辺の筋肉は全身を支える土台となる重要なもの。つまり、股関節周りの筋肉を鍛えることは、身体全体のバランスを整え、美しい姿勢を保つことに繋がるのだ。
そこで今回は、日常生活で簡単に取り入れることのできる「骨盤スイング」を、佐藤先生本人に動画でレクチャーしてもらった。三大所作である「座る」「立つ」「歩く」のシチュエーション別に紹介する。
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股関節セラピー ginzaplus
撮影・文/GROOMEN編集部