ファンデーションにアイシャドウ、マスカラに口紅…女性は様々なアイテムを駆使して自分の顔にメイクを施すが、“美しく見せる”という目的はもちろん“コンプレックスを隠す”意味合いも大きいように思う。小さい目を大きく見せたい、ニキビ痕を隠したい、そんな悩みをカバーするため、彼女たちは日々メイクを施す。
もちろん男にだってコンプレックスはある。気になるシミやクマを消したい、キリッとした眉を手に入れたい…女性たちと同じような悩みを抱えているのだから、「男はメイクをしてはいけない」と言う権利は誰にもない! というわけで、数回にわたり「プロに学ぶメンズメイク」を紹介していきたい。
第1回となる今回は、メイク前の下準備。どんなテクニックを使おうと土台が整っていなければ効果は半減。ということで、メイク前に欠かせないフェイスマッサージをご紹介。教えてくれるのは、全国50店舗でヘアメイクサービスを提供する『アトリエはるか』のトップヘアメイクアーティスト・佐藤敦俊さんだ。
スキンケアついでのマッサージで、
顔色がグンと明るく健康的に!
顔のコリをほぐし、くすみやむくみをクリアにしてからメイクに取りかかろう。普段、マッサージの習慣の無い男たちは、これだけで顔色が明るくなる。
1.洗顔・化粧水で肌を整えた後、乳液orクリームを顔全体に塗る
化粧水で肌に潤いを与え、乳液orクリームで保湿&肌の滑りを良くする。いずれのアイテムも、普段使っているものでOK。
2.額→目元→小鼻→口角の順番にマッサージ
親指以外の4本の指の腹を使って、顔全体をマッサージ。全体的にリフトアップを意識して、「内から外へ、下から上へ」マッサージしていこう。
【額】
額の中央から外側へ向かって指を滑らせる。×5回
【目元】
目頭からこめかみに向かって指を滑らせる。×5回
【小鼻】
鼻を両手の指で挟むようにして、こめかみに向かって指を滑らせる。×5回
【口角】
口角の両サイドからこめかみに向かって指を滑らせる。×5回
3.目元と顎のラインをさらに重点的にマッサージ
むくみがちな目元、たるみがちなフェイスラインはさらに重点的にマッサージを。目元はアイクリームで潤いを与えてから行うと、ハリが生まれてさらにGood。
【目元】
①目頭から目の下を通ってこめかみの方へ指を滑らせる。②こめかみをほぐすように、指でぐるぐると10回転。
③そのまま首の方へ指を滑らせ、リンパを流す。①~③までの動きを×5回。
【顎】
両手とも軽く握ってグーの形にし、人差し指と中指の第二関節で顎を挟む。①フェイスラインをなぞるように、顎先から耳の下の方まで指を滑らせる。少し力を入れて、溜まった老廃物を押し流すことを意識しよう。
②指の形をキープしたまま、首の方へ流す。①②の動きを×5回。
【Before】
【After】
顔全体の血行が良くなり、むくみも解消! 佐藤さん曰く、「毎日続けていると小顔効果も期待できますよ」とのこと。是非メイクをするしないに関わらず実践して欲しい。これで準備は万端、次回からいよいよメイクアップスタートだ。
佐藤敦俊(さとうあつとし)
「アトリエはるか」トップヘアメイクアーティスト兼教育事業部マネージャー。2003年アトリエはるか入社、店長やエリアチーフとして店舗の立ち上げからアーティスト育成まで幅広く携わる。高い技術とセンスで外部からの派遣依頼も多く、多岐に渡り活躍中。
写真/高田みづほ
取材・文/芳賀直美
取材協力:アトリエはるか フォトスタジオ