爪を切るのは当たり前。
甘皮処理と爪磨きで好感度男に

「ネイル」というと女性のためのものと思いがちだが、20代男性を中心に身だしなみとしての「ネイルケア(※)」が常識となりつつある。

 

※ネイルケア 爪の長さを整える、甘皮を処理する、爪の表面を磨くなど、指先を整えるケアのこと

 

日本ネイリスト協会が20代から50代の働く男女1,000名と管理職250名の計1,250名を対象に行った「ビジネスシーンにおけるネイル意識調査」で、20代男性のうち4人にひとりが何らかのかたちでネイルケアを身だしなみに取り入れていることが分かった。その背景にはビジネスシーンでの「爪」に対する考え方が変わってきたことにあるようだ。

 

男のネイルケアは身だしなみとして当然の時代?

 

ネイルケアをしている男を見て「やりすぎ」と思うか「ちゃんとしている」と思うか、あなたはどちらだろうか。今回のアンケート結果によれば、若い男性ほどネイルケアに関心が高く、4割以上の職場で基本的なネイルケアが受け入れられていることが分かった。

 

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ネイルケアをしている男たちに理由を尋ねると、ミドル世代の男性の場合、積極的に爪を美しくしようというよりは、爪の状態を整えて指先を見られたときに不快感がなく、健康的なものにしておきたいというケースが多く見られた。一方で、20代~30代の男性は、「身だしなみ」としてのケア以外に、モチベーションを高めるためにネイルケアをしているという回答も見受けられた。

 

女性も男たちの指先を見ている。アンケートで、「お店でサービスを受ける時に指先が気になった」「ビジネスシーンで男性の指先のだらしなさにがっかりした」と答えた20代女性や女性管理職はそれぞれ全体の半数以上にものぼる。

 

「男が爪に気を使うなんて」というネガティブな考えは、もはや時代遅れ。今、爪の形を整えたり甘皮処理をしたり、表面を磨くといった基本的なネイルケアは、ビジネスにおいて身だしなみのひとつとして好感度が高いとされていることを認識すべきである。そして、積極的に「相手に不快感のない健康的な爪にしておきたい」と思える男になって欲しい。

 

文/湖衣