お疲れ時はカフェインに要注意!?
栄養ドリンクの意外な落とし穴

連載|Good Bye! メタボ

徹夜や連日の残業で疲れがピークという時、眠気覚ましのコーヒーや、パワー補給のための栄養ドリンクに頼りたくなるのが男の心理。特に栄養ドリンクは、疲労回復に効くビタミンB群やタウリンなどを手軽に摂取できることから、ハードワークをこなすグルーメンには欠かせないアイテムと言える。しかし、忙しさが続くからといってこれらをヘビーに飲み続けることは決しておすすめできない。なぜなら、コーヒーや栄養ドリンクに含まれるカフェインには依存性があり、摂取を1〜2日やめただけで「身体がだるい」「頭がぼーっとする」「不安になったり落ち込んだりする」などのような症状が出現するからだ。効率的に仕事をするために摂取したはずのカフェインが、摂取量次第では仕事をおびやかすことになりかねない。

 

カフェインは悪者?

 

カフェインは、コーヒーや栄養ドリンク以外にも紅茶やコーラ、チョコレートなどにも含まれるごく身近な成分だ。脳内で疲労物質が合成されるのを抑える作用があるため、摂取すると疲れを感じにくくなる。また、興奮作用もあるため、眠気を覚ましたい時や効率良く仕事をしたい時には有効な成分と言える。

 

しかし、カフェインには摂取を繰り返すうちに少量では効果を感じにくくなるという側面も。1日100〜250mg(ドリップコーヒー1〜2杯分)でも長期間摂取し続けることで、依存症になる可能性があると言われており、カフェインを含むものをより欲するようになる。まさにこれが“カフェイン依存症”だ。

 

カフェイン依存症を防ぐためには?

 

まず重要なのは、日々愛飲している飲み物のカフェイン含有量を知っておくこと。カフェインの適切な摂取量は、健康な成人で1日400mg以下と言われている。

 

【一般的なカフェイン含有量】
ドリップコーヒー1杯(150ml):約130mg
インスタントコーヒー1杯:約70mg
栄養ドリンク:約50mg
エナジードリンク:30〜80mg

 

ちなみに、エナジードリンクと栄養ドリンクの違いについても説明しておこう。

 

【エナジードリンク:清涼飲料水】
エネルギー源となる糖類の他、エネルギー代謝に必要なビタミンB群、そして興奮作用のあるカフェインを主に含む。若者が遊びに行く時などのパワーチャージアイテムというイメージが強い。

 

【栄養ドリンク:医薬部外品(を指すことが多い)】
エナジードリンクにも含まれる糖類・ビタミンB群・カフェインの他、医薬品として扱われるタウリンやニコチン酸アミドなどが配合されており、エナジードリンクより効果が期待できる。サラリーマンが残業の疲れを回復されるためのアイテムとイメージが強い。

 

毎日2杯以上コーヒーを飲む場合は量や頻度をセーブする必要がある。栄養ドリンクやエナジードリンクを愛飲している場合も同様だ。最近では、本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、通常はカフェインを添加する飲食物にカフェインの添加を行わないことで、カフェインを含まなくなった“デカフェタイプ”のコーヒーや栄養ドリンクも種類が増えているので、それらを併用することもひとつの手だ。

 

<まとめ>
カフェインは1日400mg以下、週末はデカフェタイプを楽しもう

 

栄養ドリンクは、これからパワー全開という時はカフェイン入り、からだを休めたいときはノンカフェインタイプを選ぼう。定期的にカフェイン抜きの期間を設けて、体調を確認する習慣も大切だ。

 

 

構成・文/GROOMEN編集部