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ただ「鍛えればモテる」は勘違い
目指すはスリムなチーターボディ

連載|梅野利奈のモテ・グルーメンの法則

ボディトレーナーの方々に取材をするなかで気付くのは、「デキるビジネスマンは体を鍛える」ということ。その事実を裏付けるように関連した書籍やメディア記事は多数存在する。なぜ、鍛えるのか……、そのモチベーションを支えるものは、大きくふたつある。自分自身を意識したもの、もしくは他人を意識したもののどちらかだ。

 

体調が良い状態で毎日をイキイキと過ごしたいから、といった自分自身に向けた理由よりは、もっぱら彼ら(特に若いメンズ)の意識は、人に良い印象を与えるためという他者に向けられたものだ。自分の健康のためならば、そこまでガッツリ鍛える必要はないだろう。しかし、他人を意識して鍛えるのであれば、知っておきたいのが「どのぐらい鍛えるのが好ましいのか」ということだ。

 

まず知っておきたいのが、好きな体には男女差があるということ。「男がなりたい体型」と「女が憧れる男の体型」に大きな差があることは、国内外の複数アンケートや研究においてこれまでにも明らかにされている。ガッツリ筋肉がついた、いわゆるゴリマッチョ寄りの体を男性が目指す一方、女性はほど良く引き締まったスリムな男性を好む傾向があるのだとか。

 

例えば、ニューヨークの新聞『ヴィリッジ・ヴォイス』のアンケートによると、男性は「たくましい胸と肩」や「たくましい腕」が女性から好まれると考えていることに対し、実際に女性は「小さく引き締まったヒップ」、「体の細さ」等を挙げたというのだから、このギャップはかなり大きい……。

 

そもそも好まれる体型というものには理由がある。例えば、男性がキュッとウエストがくびれた女性(ボン・キュッ・ボンってやつですか)にメロメロになってしまうのは、ムダのないウエストが良好な健康状態であり、高い繁殖能力を示しているバロメーターのひとつであるから、という解釈がある。現代社会における価値観とはかなり差があるが、女性は繁殖能力を、そして男性は狩猟や保守能力を求められる、人間的な本能がしっかりと根付いているようだ。そう考えると、男はサササッと俊敏に動いて高い木にも楽々登れそうな「軽やかだけど必要な筋肉あります!」的な体が好まれるのだろう。だとしたら、ずしずしっと歩く重そうなゴリマッチョがあまり好まれないのも、当然といえば当然のこと?

 

個人的にいつも私が不思議に思うのが、男性の異常なまでの「腹筋」へのこだわり。正直、腹筋が割れていようがいまいが、服の上からは分からない。シックスパックになっていようが、ただNO筋肉なお腹なのかは、どっちも見た目は一緒なのでは……と思ってしまう。一番脂肪が付きやすいお腹だからこそ、丸っこいシルエットをストーンとぺたんこにしたくなる気持ちは分かるが、果たしてそれ以上ストイックになる必要はあるのだろうか。であれば、二の腕を鍛える方が大きくシルエットが変わるうえに、肩周りがしっかりするためジャケットの見栄えも変わり、よっぽど“効率的”な気がする。おっと!「なんだ、分かっていないな、こいつ……」と思ったグルーメン諸君、これこそ男女差だと思って、ご容赦いただきたい。

 

多忙ななか、体を鍛える時間をつくるのは大変だろう。しかし、私はそこにあえて時間を割こうとする意識の高さにこそ、筋トレメンズがモテる由縁に思う。ただし男性は頑張り過ぎてハマってしまうと周りが見えなくなってしまい、女性はその過剰さに「ああ、ちょっと違うのに」と思ってしまうことがあるのだ。その結果こそゴリマッチョだとしたら、常に客観視した冷静さもグルーメンは持ち合わせておきたい。

 

 

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梅野 利奈(うめの・りな)
ビューティープランナー・美容ライター。外資系経営コンサルティング会社、国内化粧品会社でマーケティング・商品開発に携わり独立。現在は、社会心理学を研究しながら、みんながキラキラになれる「心理美容」を提唱。美容雑誌やファッション誌での執筆活動を中心に、結婚相談所では男性向けセミナー講師なども勤めている。著書に『ブスデトックス~イイ女の逆引き美容テクニック集~』(スタンダードマガジン刊)、『会って3秒で「ステキ」と思わせるデート・お見合いの服装&身だしなみ』(学研刊)。

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画像/fsecart

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