クリスマスや忘年会、正月に新年会など、1年の中でも特にアルコール量が増える時期がやってきた。
「酒の席は楽しいけれど、年々アルコールに弱くなって翌朝がつらい…」なんて声、グルーメン世代には多いことだろう。それもそのはず。加齢と共に代謝機能が落ちると肝臓でのアルコール分解機能が低下してしまうため、年々酔いやすくなり、二日酔いになる頻度も増えてしまうのだ。とはいえ、仕事後のパーティはやっぱり参加したいもんなぁ~。
アミノ酸補給で悪酔いしないスマートな男に
では酒の席を心から楽しむためには、どうすべきか。そのためにはアミノ酸を味方につけるのが手っ取り早い。自然界には500種類ものアミノ酸が存在するが、人間の生命維持に必要なアミノ酸は20種類あるといわれる。その中の「アラニン」と「グルタミン」は肝臓でのアルコール分解を助ける役割があるのだ。
「二日酔いにはシジミの味噌汁がいいんだよ」。
この言葉、母親やおばあちゃんから言われたことないだろうか。
これは非常に理にかなった先人の知恵。シジミにはアラニンが大量に含まれていて、日本人が気軽に摂れる食材の中では1位の含有量だ。
■アラニンが多く含まれる食材は…?
シジミ
ハマグリ
タラコ
アサリ
豚ひき肉
牛ひき肉
ではこれを、どのタイミングで摂るか。答えは飲酒時を含む前後に摂るのがおすすめ。つまり飲む前、飲んでいる最中、飲酒後のどのタイミングでもよい。居酒屋や家呑みなら、これらの食材は気軽に摂取できるはず。
悪酔いや二日酔いをしっかり防いで、翌朝すっきり出社するのがスマートな男のエチケット。悪酔い後の嫌な頭痛も予防できるから“たかが食材だろ”と思わず、自然のパワーの恩恵を、この時期上手に利用しよう。
ちなみに、アルコールが分解されるには、大量の水を必要とする。特にビールを飲み過ぎた場合は脱水症状を起こしやすいので、就寝前には必ずコップ1~2杯の水を飲むようにしよう。このことだけでも翌朝の頭痛を防ぐことが可能。
年末年始を存分に楽しむために、ちょっとした気配りをぜひ心がけたいものだ。
フリーライター・編集・企画。ヘア&ビューティが専門。女性誌はもちろん、男性向けヘアカタログ、薄毛対策記事などを多く手掛ける他、東京・青山にてヘアサロンを運営。