自分だけの“モテ髪”を
簡単に手に入れる4つのポイント

「モテ髪」という言葉は、今や女子だけの美容ワードではない。ご存じの通り、本屋に入れば多くのメンズヘアカタログが発売され、メンズWebサイトだって年々盛り上がりを見せている。そう、男にとって“てっとり早くお洒落にかっこよく”変身できるのが髪型だ。でも、イケてる髪型を見つけるのって、かなり難しい。

 

「美容室に行っても、すっきり感は出るけど別に顔が変わるわけじゃないし…」

 

なんて、なかば投げやりモードの君! そんなことはない。ヘアスタイル次第で、実は整形並みに男前になることは誰でも可能なのだ。むしろ、メイクをしない男たちにとって、なにより顔の印象を左右するのが髪型。では、どうすれば自分を格上げしてくれるヘアデザインに巡り合えるか、お教えしよう。

 

美容ライター歴20年、今や3000スタイル以上のヘアデザインを撮影で目にしてきた筆者が出した答えが以下の4つ。

 

<その1>

似合う髪型、自分をかっこよく見せる髪型が分からない人は、一流サロンでカットせよ

 

ヘアカタログなどに登場するヘアサロンは、基本的に一流店と思ってOK。誌面に登場する多くのヘアサロンは、美容師としてサロンに立つだけでなく、毎月、地方都市部や海外に出向いて、同じ美容師向けに技術セミナーを行っている。つまり、プロに教える先生たちというわけだ。その他、ヘアワックスやシャンプーの開発を美容メーカーと共に開発するなど、いわゆる、一般的な美容師の枠を超えた幅広い仕事をこなす人たちが多い。実は男性客も3~5割を占める店がほとんどで(モデルやタレント、ミュージシャンもこのタイプのサロンに通うし)、男性スタイルはお手の物。「自分に似合う髪型にして下さい」。このひと言で、今まで気が付かなかった自分の魅力を引き出してくれる上、なにより今っぽい雰囲気をさりげなく取り入れてくれるので、お洒落ヘアのアップデートが簡単に叶うのだ。また「自分の住む街に、そんなサロンはない」なんて人は、口コミで話題の店、地元の人気店を訪れてみよう。

 

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<その2>

あえて男性美容師を指名してみる

 

「ヘアサロンへ行くのなら、かわいい女性美容師にお願いしたい」という欲望、多くの男性が抱くようだが、メンズカットの技術力を第一に求めるなら、男性美容師をおすすめする。例えば、メンズ専門のヘアカタログに登場する有名美容師は、その多くが男性。また、男性指名率ナンバー1と言われる人気美容師も、女性ではなく男性がほとんどだ。

理由として、同性ゆえ、男がこだわる微妙な細部の仕上げ方などをスムーズに理解してもらえるし、なにより“男が求める男のかっこいいヘア像”に狂いがない。ある意味、お任せでも安心できるのが同性美容師の魅力だ。

 

<その3>

やってみたい髪型を持参したり、マネしたい髪型の有名人を伝える

 

ヘアサロン検索サイトやメンズヘアカタログをチェックして、気になる髪型を持参することをおすすめする。「俳優の写真とか持参すると、内心バカにされそう…」と心配する声を聞くことがあるが、これは勘違い。プロである美容師にとって、画像持参は毎日の事。正直、いちいち気にしていないのが本音だ。それより、明確なイメージがある方がイケてる髪型に近づきやすい。また、希望のデザインがそのまま自分に反映されるわけではなく、似合わせをしながら希望に近づけてもらうことを忘れずに。「全く同じにして」は、逆に失敗の原因に。

 

<その4>

スタイリング剤はサロンで購入してみる

 

もし、スタイリングまで気に入ったデザインに到達できたら、美容師が使用したものと同じスタイリング剤を購入してみよう(基本的にサロンで販売している)。実はワックスひとつをとっても、そのクオリティは様々。自分で行うスタイリングこそ、プロが認める優秀な商品を使用すること。ベタつきやもたつきなど、素人が失敗しやすいスタイリングを防ぐことができるし、なによりサロンの仕上がりが自宅でも毎日可能に。

 

以上、モテ髪への近道をまとめてみたが、いかがだろう。先にも述べたがメイクをしない男たちにとって、髪型こそイケメンに近づける最大ツール。「安い・早い・予約がいらない」だけのサロンも便利でいいが、「もっといい男になりたい」という欲望があるのなら、一度一流にトライしてみては?

 

 

小澤佐知子(おざわ・さちこ)

フリーライター・編集・企画。ヘア&ビューティが専門。女性誌はもちろん、男性向けヘアカタログ、薄毛対策記事などを多く手掛ける他、東京・青山にてヘアサロンを運営。

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