乾燥シーズンの真冬は、頭皮がかゆくなったり髪がパサついたりと、何かとトラブルを抱える人が多い。また、秋口に抜け毛に悩まされ、「このままハゲるんじゃないか?」と
心配するメンズもいることだろう。
動物なら夏毛から冬毛に生え変わり、季節に適応した状態をキープできるが、果たして人間の髪はどうなのか?? そんな疑問、なんとなく感じるものだ。
人間の場合、春と秋に抜け毛が多く、いつもより大量に抜け落ちても心配することはない。この現象を“動物的な毛髪の抜け替わり”と捉える説もあるのだが、例えばペットのワンコのように“夏は涼しく、冬は暖かく”というような体温調節機能があるとは考えにくい。むしろ、冬の場合は代謝が鈍ることで、薄毛を進行させてしまう恐れがあるのだ。
青山のヘアサロン・MAGNOLiAのDAISUKEさんによれば「冬こそ頭皮にダメージを与えないことが大切です。熱すぎるシャワーは乾燥を進行させますし、夏仕様の清涼系シャンプーは、冬の地肌には負担がかかる場合も」。そこで、先ずは冬髪に適した、インバスの注意点をまとめてみた。
☑シャンプー前のシャワーで頭皮をふやかす。温度は37度前後のぬるま湯がベスト
☑余洗いは1分以上すれば、頭皮にダメージを与えず、汚れがほぼ落ちる!
☑夏用シャンプーは避けて、洗浄力のマイルドなものを使用
☑爪を立てて洗わないこと!指の腹で優しく撫でるように洗浄を
最も大事なことは、シャンプー前に頭皮をお湯でふやかすこと。例えば、風呂の中で頭まですっぽり浸かる行為も、実はかなりいいという。これを何度か繰り返すことで頭皮全体がふやかされ、毛穴の汚れもすっぽり落ちやすくなるとか。
⇑こんな感じ。サロンではこのように湯を溜めて髪や頭皮を浸すことがある。汚れが落ちやすくなるので、シャンプーによる負担が減るのだそう。
パサつきによるヘアスタイルの崩れはムースで簡単に解決!
日中の髪の乾燥が気になる場合、この季節はムースを使用すると1日中、スタイリングが決まるらしい。「ワックスをつける前に、ムース剤を使用してみましょう。ムースは水分と油分のバランスが良く、乾燥シーズンでも適度に保湿してくれます」(DAISUKEさん)
⇑ムースの量はピンポン玉より大きめに。
⇑地肌につかないよう、表面からなじませていく。泡がなじむまで全体にのばす。
プロが実践!冬の乾燥地肌対策は見習うべし
MAGNOLiAの若手スタイリストTAIKIさんによれば、「代謝が鈍る冬は、頭皮が凝り固まりやすいので薄毛予防策が必要です。お風呂上りは血行が促進された状態ですから、耳上から頭頂部に向かって引き上げるようにマッサージをしています。その後、頭皮用の化粧水をなじませます。肌と同じで、頭皮も洗いっぱなしでは乾燥します。専用の化粧水をつけると土台となる地肌が健康になるので、薄毛予防に最適です」
⇑耳上→こめかみ→はち→頭頂部の順で指押しをしながら引き上げる。習慣化することで頭皮の凝りを解消できる。
⇑シャンプー後、血行促進された頭皮に、頭皮用化粧水をなじませる。フケが出やすい人にもおすすめだ。
この頭皮化粧水が売れている!
メンズにも人気の頭皮専用化粧水。季節の変わり目などで頭皮トラブルを感じる人に。たっぷりの潤いを与えて乾燥、フケ、かゆみを改善。エステシモヘッドスパ スキャルプトーナー イミュン 120mL \1,800(税抜)/タカラベルモント
■取材に協力して下さった方
MAGNOLiA 店長
DAISUKEさん
MAGNOLiA スタイリスト
TAIKIさん
フリーライター・編集・企画。ヘア&ビューティが専門。女性誌はもちろん、男性向けヘアカタログ、薄毛対策記事などを多く手掛ける他、東京・青山にてヘアサロンを運営。