彼女や同僚に「白髪が1本生えてるよ」なんて言われたこと、ないだろうか。
男なら30代前半から発生しやすいといわれる白髪。女性の場合、毛髪の悩みのトップに挙げられる白髪は、自分で気が付くことが多いようだが、男の場合、数本出現した程度なら、他人に指摘されるまで気付かない…なんてケースがほとんどだ。だが、白髪が生え始めるとまず、減ることはない。いずれ自分でも気になりだす時がやってくる。
実はこの白髪、中途半端に生え出す頃が最もイケてない。黒々とした髪の中にまばらに
見える白い髪。他人の目には「なんだか老けたな」と映りやすいし、休日のカジュアルファッションにはかなりミスマッチ。結局は清潔感も損ないやすいのだ。
一夜にして白髪はあり得るのか?
では、なぜ白髪ができるのか。
これは、毛球で髪が生成される時に色素細胞の「メラノサイト」が減少したり、機能が正常でなくなることで起きる老化現象。ただ、ストレスも白髪の原因になると言われている。
そうそう、子供の頃に聞いたことはないだろうか。「マリーアントワネットは、処刑の恐怖から一夜にして白髪になった」というエピソードを…。
先ほども述べたように、白髪は頭皮の中で生成される時点で白い。だから生えている毛が一夜にして真っ白になることは絶対にない。マリーアントワネットは、おそらく牢獄の中で想像を絶するストレスにさらされていただろう。そのため、急激に白髪が増加したんだと考える。
このエピソードからも、なんとなく、白髪=苦労の多い奴ってイメージをもたれるのも無理はないのかもしれない。
日米白髪有名人!ジョージ・クルーニーや吉川晃司はなぜかっこいいのか
女性の白髪は、放置してると“アウト”な印象を与えてしまうが、男の場合は人による。
上手に演出すれば、むしろ“ダンディで知的”なクールな男をイメージづけられるのだ。
実際、女子の間では白髪男子肯定派が非常に多く、「大人の男性って感じで頼りがいあります♡」なんて声も多く聞かれる。特に人気なのが、ジョージ・クルーニー(54歳)。コーヒーのCMでお馴染みのダンディ俳優だ。彼の白髪がクールなのは、髪型にある。
常に短髪だ。
サイドは耳上、前髪は額をしっかり見せるほど短くカット。白が悪目立ちすることなく、黒髪と混ざって美しい印象さえ感じさせる。また、ワックスなどでツヤを与えることも忘れないから、白髪にありがちなパサパサ感が全くなく、むしろシルバーな色味に昇華。女子が「素敵なおじさま♡一緒にモーニングコーヒーを飲みた~い♪」と目を輝かせるのも当然だ。
日本人の白髪有名人ナンバー1は、やはり吉川晃司(50歳)だろう。
彼の場合、表面の髪はほぼ白髪。内側に黒髪が残っているものの、パッと見たら全部白い印象だ。でも、老若男女から「かっこいい」と言われる所以は、白髪ならではのセクシーさ。
撮影時にはワックスにカラースプレーを混ぜて銀色に仕上げたりもするとか。
いずれにせよ、短髪でツヤ感を与えるなど清潔感をベースにデザインされた髪だからこそ、白髪ヘアもセクシーな印象に収まるようだ。また、髪全体をスパイキーに立てたりウェーブ感を与えるなど、遊び心も忘れていない。
このふたりのように、白髪がある程度増えたら、短髪にしてスタイリング剤を使用することで男の魅力が開花する可能性も大! 一方、数本の白髪なら、抜かないで根元近くから切ることもひとつの解決法といえる。
今後、白髪染め、白髪用ホームケアなど様々な角度から検証していきたい。乞うご期待!
フリーライター・編集・企画。ヘア&ビューティが専門。女性誌はもちろん、男性向けヘアカタログ、薄毛対策記事などを多く手掛ける他、東京・青山にてヘアサロンを運営。