男と女の思惑はいつもすれ違う。恋の駆け引き話だけではない。それは「男の若さ」に対する意識にもいえるようだ。
外見で最も老化が分かりやすい現象のひとつに白髪がある。ロマンスグレーなどともてはやされることもある白髪。だが、若々しさを演出したいミドルエイジの男たちにとって、少しの白髪も女性からの評価にキズがつくことが、シュワルツコフ ヘンケルの実施したアンケート調査で判明した。
女性たちは男の白髪に厳しかった…
白髪レベル1~6で変化をつけた同じ男性の顔写真パネル6枚を、4,391名の女性に見てもらい、「これぐらいから白髪はアウト」と感じるレベルを調査した。
レベル1:遠目には分からないくらい、かすかに白髪が混じっている状態
レベル2:目立つほどではないが、レベル1より白髪の割合が増えた状態
レベル3:白髪交じりだなとすぐに分かる状態
レベル5:白髪の割合が黒髪よりも多くなった状態
レベル6:ほとんどの髪が白髪の状態
結果は、「レベル1がアウト」「レベル2がアウト」という女性が、全体の半数以上となる55%を上回ったのである。レベル1やレベル2はその場にいた男たちからは「染める必要なんてない」と問題視されていなかった白髪レベルだった。
白髪が連想させる男のマイナスイメージとは?
女性たちはなぜこれほどまで男の白髪に厳しい意見を持っているのだろう。アンケートからは「老けて見える」「疲れて見える」といった予想通りの意見が占める一方で、「身だしなみに気を使っていない」「ストレスに弱そう」「ちょっと不潔に見えてしまう」といった回答が全体の30%以上だった。男たちが真摯に受け止めなければならないのは、老けて見えるだけでなく、だらしなさや弱々しさまで女性が感じてしまうということであろう。
白髪染めというと時間も手間も掛かり多忙なミドル世代の男たちは敬遠しがちかもしれない。しかし、白髪が与える女性への違和感をぬぐい去るためにも、白髪のケアは積極的に行って欲しい。
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文/湖衣