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太陽の光は敵か、味方か!?
男の見た目は健康的な若さが大事

グルーメンへの道|肥満・剛毛・不潔な40代からの脱却

前回のテーマ「魅力的な男性とテストステロンの関係」に続き、丸の内朝大学「よっ!男前クラス~男が憧れる男のなり方~」で行われた講義内容を大公開! 今回のテーマは「渋カッコイイ男はお肌もキレイ」。講師はメンズクリニック東京の男性皮膚科専門外来も担当されている、東京女子医科大学皮膚科教授・川島眞先生だ。

 

まず“キレイな肌”といえば、どんな状態の肌を思い浮かべるだろうか。例えばそれは、ツヤのある肌であったり、ハリのある肌であったりするわけだが、ひと言で言ってしまえば、それは「肌が健康的な状態である」ということ。そして健康的な肌は、“若々しさ”のイメージにもつながってくる。男たちにとって“見た目の若さ”は、判断力や行動力、仕事力、統率力を感じさせる大きな指標ともなりえるだけに、不健康な状態の肌が引き起こす“老い”のイメージは、何としても回避したいものだ。川島先生はこの点を指摘しながら、肌の老徴(=老いの兆し)のポイントを以下のように挙げている。

 

【老いを感じさせるポイント】

・皮膚萎縮、色のムラ

・シワ

・額、頬の体積減少

・眉、鼻、口の境界がぼやける

・アゴの脂肪の集積

・皮膚の下垂

 

“老け顔”の原因は紫外線にあった!?

 

では、これらのような老徴を引き起こす要因とは何か。川島先生はその主要因として紫外線の影響であることを指摘する。ここで紫外線(UV)について簡単に触れておくと、紫外線は3つの波長に分類され、それぞれ肌への影響が異なる。

 

UVA……肌の角質層、表皮を通過し、真皮にまで到達。繊維を破壊し、シワやたるみの原因に

 

UVB……表皮と真皮の間にあるメラノサイトを刺激し、メラニン色素を増加させる

 

UVC……通常はオゾン層によってカットされ、地球には到達しない波長の紫外線

 

ここで注目したいのがUVBによる影響。紫外線の影響により生成されたメラニン色素は、通常はターンオーバーによって剥がれ落ちる(日焼けで皮がめくれるのはこの作用によるもの)が、排出できる量を越えたメラニン色素が皮膚中に溜まりだすと、これがシミの原因となっていく。シミはいくつもの種類が存在するが、その中には皮膚がんとなるものも含まれている。単純に肌のダメージを防ぐだけでなく、皮膚がんの原因を防ぐためにも、紫外線対策が重要になってくるというわけだ。

 

紫外線だけでなく、赤外線も肌に悪影響を及ぼすことが判明!?

 

紫外線対策についての考え方が浸透してきた感のある日本だが、それでもまだまだ不十分な点が多いという。川島先生によれば、人間が一生で浴びる紫外線量の半分は10代のうちに受けるそうで、本当の意味での紫外線対策をするならば、子供の頃から対策すべきとのこと。さらに最近では、赤外線(IR)も肌に影響があることが研究で明らかになってきた。近赤外線(NIR)の作用を調べてみると、真皮層に65%、その下の皮下組織に17%もNIRが作用することが判明。その結果、細胞内のミトコンドリアに影響し、活性酸素の生成を促進するなど、紫外線同様に「光老化促進作用」があることが明らかになった。川島先生はこの点を踏まえ、紫外線対策でもっともポピュラーとされる日焼け止めについて言及。現在はUVカット(紫外線吸収剤と紫外線散乱剤)を配合したものが主流だが、今後はそれに加えて、NIRカット対策成分を配合した日焼け止めの必要性を訴えていた。

 

と今回の講義レポートはここまで。肌の老化を促す紫外線は健康面にも悪影響を与える可能性があることが分かったが、ではすでにシワやシミになってしまった肌はどうすればよいのか。次回はこれらの点について川島先生の講義が続く。お楽しみに。

 

<今回取材させてもらった講義>

丸の内朝大学 心体学部「よっ!男前クラス~男が憧れる男のなり方~」

東京・丸の内「メンズヘルスクリニック東京」で開催されている全8回の集中講義。各分野で活躍するドクターや専門家が、カッコいい男性の内面・外見を医学的見地から分析し「男が憧れる男のなり方」をテーマにした講義を行っている。また講義内容と連動させた「男性力検査」を数回実施し、受講者の男性力の変化を数値によって確認できるようにするなど、興味深い取り組みも行っている。

 

中村 慶(なかむら・けい)
フリーライター・編集。1972年生まれ。“肥満・剛毛・不潔”な現状からの脱却を図り、“ステキな40代男”を目指すべく奮闘中。

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画像/David Goehring