“冷え太り”って知ってる?
冬に鍋を食べると痩せるワケ

連載|Good Bye! メタボ

朝晩の冷え込みが厳しくなるこれからの季節、“冷え”と言っても男達にはピンと来ないかもしれないが、「メタボ」の原因が“冷え”かもしれないと言ったらどうだろう? 何らかの原因で血流が悪くなり体が冷えると、身体の様々な機能が低下し、内臓脂肪の増加につながるとしたら……。そこで今回は、普段から実践できる男の冷え対策をお教えしよう。

 

男にも“冷え対策”が必要な理由

 

本来、身体を占める筋肉の割合が多い男は、筋肉の少ない女性より冷えにくいものだ。ところが近年では、オフィスで座り続ける時間が長く運動不足であったり、長時間労働による睡眠不足やストレスの影響で、身体が冷えている男が増加している。身体が冷えることにより、消化・吸収がスムーズに行われなくなり、内臓脂肪が増加。これが冬の“冷え太り”を引き起こしてしまう。

 

食生活を見直して“冷え対策”

 

身体を温める食事と言えば、温かいみそ汁やスープ、鍋物などが思い浮かぶが、大切なのはその具材。東洋医学で身体を温めるとされる「陽の食材」を使うことが重要だ。

 

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陽の食材:身体を温める作用のあるもの

鶏肉・鮭・卵・にんじん・ごぼう・かぼちゃ・小松菜・にら・ねぎ・生姜・唐辛子・にんにく・小豆・黒豆・くるみ・ごま・栗・紅茶・赤ワイン・日本酒など

 

薬味などは、科学的にも身体を温める作用が認められている。生姜に含まれるジンゲロールや唐辛子に含まれるカプサイシンなどは、サプリメントにも使用されているほどだが、普段の食事から取り入れやすいものなので、ぜひ今日のランチから実践してみよう。

また、身体を冷やす「陰の食材」を控えていくことも大切だ。

 

陰の食材:身体を冷やす作用のあるもの

きゅうり・トマト・なす・レタス・ほうれん草・小麦(パン)・キウイ・バナナ・みかん・パイン・砂糖・コーヒーなど

 

氷たっぷりのアイスコーヒーや砂糖ジュースとも言える炭酸飲料を飲む習慣がある場合は、それらを温かい無糖の紅茶などに変えることから始めると良いだろう。また、「陰の食材」は温かい料理にして食べることで、陽の作用に近づけることができるとも言われている。トマトやなすでちょっとおしゃれなイタリアンな鍋にしたり、レタスをスープにして食べるなど、工夫をしながら冷え対策を楽しもう。

 

<まとめ>
食事と生活習慣の見直しで脱! 冷え男に

 

寒い季節の冷えは、全身の血流が停滞することが一番の原因と言える。食事の改善だけでなく、適度な運動や湯船に浸かる習慣も効果的だ。冷え対策をコツコツと実践していくことで、血流が良くHOTで代謝の良い身体に近づくことができるだろう。代謝の良い身体は、基礎代謝も高くキープできるため、当然メタボ解消にもつながる。ぜひできることから即実践して欲しい。

 

 

写真/OiMax 文/お皿のフチこ

 

お皿のフチこ
管理栄養士。クリニック・企業にて豊富なメタボ指導経験あり。世の男たちのメタボリスクを下げ、健康に過ごしてもらうべく、目的に合った食事の選び方、効果的な摂取法について発信。