秋の行楽シーズン到来。キャンプや紅葉狩りなど、爽やかな風に当たりながら飲むビールは格別にうまい。それだけに、油断するとついつい飲みすぎてしまうことも……。そんな時、うまく利用したいのが「糖質オフ」や「糖質ゼロ」のビール。昨今の健康ブームの甲斐あって、最近ではラインナップも充実している。しかし、実際は糖質ゼロでも飲み方次第でビール腹を成長させてしまうことがあるということをご存じだろうか? ここでは、糖質オフだからといって太らないわけではない、その理由について調べてみた。
糖質ゼロなのに内臓脂肪は増える一方!?
糖質を全く含まないタイプのビール(正しくは発泡酒)は、一般的なビールに比べれば、もちろん低カロリーだ。一般的なビールが1本(500ml)あたり約200kcalなのに対し、120〜155kcal程度。しかし、これならお腹が出る心配をせずに好きなだけ飲める! と思ったら大間違いだ。
メーカー | アサヒ | キリン | サントリー | サッポロ | 一般的なビール | |
商品名 | アサヒスタイルフリー | 淡麗プラチナダブル | おいしいZERO | サッポロ極ゼロ | ||
エネルギー | 120 kcal |
155 kcal |
140 kcal |
130 kcal |
200 kcal |
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糖質 | 0.0g | 0.0g | 0.0g | 0.0g | 15.0g | |
アルコール量 | 20.0g | 27.5g | 25.0g | 20.0g | 25.0g |
注目すべきはアルコールを含んでいる点。アルコールは「1g=約7kcal」とされており、糖質がゼロでも、カロリーはゼロにはならないのだ。さらに、アルコールには体内の脂肪の合成を高める作用があるため、飲めば飲むほど内臓脂肪を増やし、ビール腹や脂肪肝の要因となってしまうのだ。
ノンアルコールタイプなら太らない?
アルコールが内臓脂肪の原因なら、ノンアルコールのビールテイスト飲料なら太らないのだろうか。栄養成分を見ていこう。
メーカー | アサヒ | キリン | サントリー | サッポロ | |
商品名 | アサヒ ドライゼロ |
キリンフリー | オールフリー | プレミアム アルコールフリー(※) |
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エネルギー | 0kcal | 55kcal | 0kcal | 70kcal | |
糖質 | 0.0g | 13.5g | 0.0g | 16.6g | |
アルコール量 | 0.0g | 0.0g | 0.0g | 0.0g |
※プレミアムアルコールフリーは500ml缶商品はないため350ml缶の成分を500mlに計算して表示しています
アルコールフリーなだけでなく、カロリーや糖質もオフになった商品を選ぶことがポイントとなることが分かった。該当するのは「アサヒドライゼロ」や「オールフリー」。これらなら、糖質もアルコールも含まれないため、ビール腹やメタボを気にせず楽しめそうだ。
<まとめ>
糖質ゼロでもアルコールを含むため内臓脂肪の原因となる
「糖質ゼロだから太らない」という認識は大きな間違い。アルコールは、飲めば飲むほど内臓脂肪を増やすと覚えておこう。アルコールの適量は1日20g未満、さらに週に2日以上の休肝日を設けることが望ましいとされているため、2本目以降はアルコール・糖質ともにフリーの商品に切り替えることをオススメしたい。
文/GROOMEN編集部