GROOMEN読者の皆さん、鏡越しにこんにちは! 伊勢丹新宿店メンズ館の“ハットリ”こと服部孝之です! 4月から環境が変わったという方も、新生活に慣れてきたころだと思いますが、きちんと身だしなみはできていますか?
僕が一人前のグルーメンを目指して男性美容の基本を学ぶ連載企画、第3回目は「シェービング」を勉強したいと思います。男にとって、避けては通れないヒゲのケア。しっかり生えているのも男らしくてカッコいいですが、職業柄きちんと剃らなければいけないという方もきっと多いはず。僕もお客さまとお会いする仕事なので、清潔感を出すため毎朝のヒゲ剃りは欠かせません。
毎日のことなのですっかり慣れてしまいましたが、よく考えたらきちんとシェービングのやり方を学んだことがなく、ずっと自己流でした。今日はプロの技をしっかり学んで、キレイに剃るためのコツを覚えようと思います。
Lesson.3 清潔感アップ間違いなし! 正しいシェービングを学ぼう
今回は伊勢丹新宿店メンズ館を飛び出して、こちら!
銀座三越5階にある「GINZA ジェントルマンズ バーバー」で学びたいと思います! こちらは男のこだわりアイテムが揃う「GINZA ジェントルマンズ ラウンジ」内にある、大人のグルーミングルーム。シェービングやヘアカットはもちろん、ヘッドスパやメンズフェイシャルなどの極上メニューが充実しています。
フロアの奥まったところにあるので少し見つけづらいかもしれませんが、この三色ポールが目印です!
そして今回シェービングをレクチャーしてくれるのは、店長の小松靖史さん。まずは僕が普段から抱えているシェービングの悩みを聞いてもらいました。
「GINZA ジェントルマンズ バーバー」店長の小松靖史さん。「男性のシェービングのお悩みに答えます!」
ハットリ:今日はよろしくお願いします! 僕はいつもT字カミソリを使って自己流で剃っているのですが、キレイに剃れなかったりたまにカミソリ負けをしてしまったりすることがあって……小松さんのプロの技を教えてもらって、自己流から卒業したいと思っています。
小松:わかりました、こちらこそよろしくお願いします! まず、シェービングというと「とにかくツルツルにしなければ!」と思ってしまう方が多いのですが、そうすると深剃りしすぎてカミソリ負けの原因になることもあります。僕の考えとしては、ヒゲは毎日生えるものなので、ツルツルを目指すよりも「身だしなみの一環として整えておこう」という気持ちでいる方がいいと思いますね。
ハットリ:たしかに、いくらツルツルでも深剃りしすぎて傷ついた肌だとステキには見えなさそう。
小松:そうですね。ですから、剃り方はある程度自己流でもいいので、シェービング前後のスキンケアもきちんとして、肌を保護することが大切だと思います。
ハットリ:なるほど、シェービングとスキンケアは切り離さずに考えた方がいいんですね。ちなみにシェービングの前に使うのはソープの泡やジェルなどがありますが、どちらがおすすめですか?
小松:ソープの泡は毛穴の汚れも一緒に取ってくれますし、ジェルは生えているところが見やすく手軽に使える。それぞれ特長があるので、ご自分の好みで使いやすいものを選ぶといいですね。
ハットリ:シェービングは洗顔の前と後、どちらがいいんでしょうか?
小松:それも好みによりますが、僕は洗顔後をおすすめします。洗顔前に剃ると肌に必要な油分まで取ってしまうので、肌荒れしやすくなる人もいます。
ハットリ:そうなんですね。僕、結構ヒゲの生えているところも肌あれしやすくて……そういう場合シェービングはどうすればいいですか? 剃らないわけにもいかないしなぁ。
小松:できれば肌あれ部分を剃るのは避けた方がいいと思います。もしくはT字カミソリは一旦お休みして、電気シェーバーを代用するのもいいですね。
ハットリ:併用するのが理想的なんですね。
小松:そうですね、一概にどちらがいいというのは言えないですが、特にカミソリ負けしやすい人や肌あれが気になる人は電気シェーバーがおすすめです。T字カミソリの方が深剃りできますが、先ほども言ったように、ヒゲは周りから見て不快に思われない程度に整えていればOKだと思うので。
ハットリ:なるほど、うまく使い分ければいいんですね。言われてみれば、肌あれが気になるときやスキンケアをサボりがちなとき、「全然キレイに剃れないなぁ」って感じることがあるんです。そういうときは無理してT字で剃らなくても、電気シェーバーを使っちゃえばいいんですね。
小松:両方ある方が対応しやすいと思います。あとは、自分で剃るのが難しいところは、やはりバーバーなどで僕たちプロの手を借りることをおすすめします。
ハットリ:顔剃りとかはなかなか自分では難しいですもんね。
小松:こちらのバーバーにも、「自分ではできないから」と、顔剃りのみ毎月オーダーされるお客様もいらっしゃいますよ。
ハットリ:わかるなぁ、プロにやってもらうとすごく気持ちがいいんですよね。やっぱり技術がすごいんだなぁと思います。
小松:ありがとうございます。今日はそのプロの技を伝授しますので、頑張りましょう!
ハットリ:はい、よろしくお願いします!
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