前回、資生堂ビューティトップスペシャリストの原田忠さんに「男らしい眉」について教えてもらった。しかし、理屈では理解できても、実際に自分で整えるとなると、何から手をつければいいのか判断できないという人も多いだろう。そこで今回は、男たちに多いとされる眉毛の形別に、「男らしい眉」に近づくべく、残すべき部分とカットすべき部分を解説する。
【男らしい眉の定義をおさらい】
・自分の眉の形を活かす
・ある程度の太さと眉山がある
・ラインはキッチリ取り過ぎない
【上がり眉の人の手入れの仕方】
力強くキリッとした印象の上がり眉は、一見男らしくもあるが、強調しすぎると威圧感を持たれてしまうことも。よりソフトな印象に近づくためには、黄色のラインから外側の毛をカット。眉頭から2/3のあたりに眉山を作るよう意識しながら眉尻を整えよう。
【下がり眉の人の手入れの仕方】
頼りなく寂しい印象の下がり眉は、男らしくないのでそもそもNG。黄色のラインより外側の、眉尻の下がった部分は思い切ってカットしてしまおう。注意点は、カットする眉尻の範囲が広いと、眉全体が小さくなってしまうこと。眉山の毛は長めに残しておくことが重要だ。より上を向いた印象に仕上げたいなら、眉頭もカット。角度がつくことで上がった印象になる。
【直線・平行眉の人の手入れの仕方】
太く直線的な眉は、男らしいというより野暮ったい印象。ボサボサでだらしないと思われないよう、きちんと手を入れたい。まず、眉山の下にカーブをつけるように下の部分をカットし、眉頭から2/3のあたりに眉山を作るよう意識しながら上の部分を整えよう。手を入れる部分が多いこの作業、やり過ぎて不自然な細さになってしまわないよう注意を。
今回は3パターンの眉毛で解説をしたが、眉の形は人によって様々。いかにも整えている不自然な眉になってしまわないよう、自眉を活かした手入れを心掛けて欲しい。自然に仕上がるコツは、カミソリでざっくり剃るのではなく、ハサミを使って余分な太い毛のみをカットしていくこと。カミソリでラインを作ってしまうと肌との境界線が強調され、取って付けたような眉になってしまうので気を付けよう。全部を切らずに産毛を1~2mmくらい残すイメージだ。
そして最後に重要なポイントがひとつ。眉を整える際は利き手ではない方から始めよう。利き手から整えてしまうと、後から左右のバランスを取るのが難しくなってしまうのでご注意を。
【眉の手入れアイテム】
2,500円(税別)/資生堂
1,300円(税別)/資生堂
原田 忠(はらだ・ただし)
2000年資生堂入社。資生堂の宣伝広告のヘアメークを中心に、NYやパリ、東京コレクションなどでも多岐にわたり活動。資生堂UNOではヘアディレクターとして商品開発、ソフト情報の作成などにも携わる。2012年4月より資生堂ビューティートップスペシャリストとして活動を開始。著書に『一流の男のボディケア』(PHP研究所)。
■関連リンク
取材・文/GROOMEN編集部