未然に防げるスメルハラスメント
間違いだらけの知識は要注意!

マンダムはスメハラ問題解消のため、2014年6月より正しい知識とケア方法を提供する“スメルマネジメント活動”を開始。「においケアセミナー」や「においケア検定」などで啓発活動に努めている。その中でも注目を集めているのが「においケア検定」。これはサイトページでの質問に答えると正しい知識が学べるだけでなく、自分が知らなかった情報や間違っていた知識が解説されていて、同社では12月8日から「においケア Vol.2」に更新されるにあたり、Vol.1で正解率の低かった問題を公開している。

 

“耳の後ろ”や“頭”のニオイは加齢臭ではなかった!

 

「においケア検定」の中で、正解率8%とダントツの1位だった難問は、加齢臭の臭う部位についての問題。誤った回答の8割が“耳の後ろ”、1割が“頭”と答えているが、これはちょっとした引っかけ問題。たしかに耳の後ろや頭は臭いエリアではあるが、加齢臭は皮脂由来のパルミトレイン酸が酸化することで発生する2‐ノネナールが原因成分とされている。これらが強くニオイを発生させるのは胸や背中の体幹部で、耳の後ろが臭くなっているのは“汗臭”か頭部の汗のニオイである“ミドル脂臭”が原因。つまり耳の後ろのニオイのケアには、頭皮を含めたミドル脂臭対策が必要ということなのだ。さらに、ワキの体臭についての問題では、日本人男性の95%以上に体臭があり、そのニオイも決して薄いものではないことが判明。これは同社が2006年より約800人をサンプルに、研究者が嗅覚測定を実施した結果によるもので、日本人の体臭は薄いというのは誤った認識だと実証されたことになる。

 

こうなると自分もスメハラ予備軍かと頭を抱えたくもなるが、まず大事なのは自分が不快なニオイをばらまいていないかという“自覚”とニオイに対する正しい知識を持った上でケアしていく“実行力”。これに気づいた時こそ、身だしなみの第一歩と言っていいだろう。早速、諸君がケアを実行し、スメハラとは無縁の清潔男子になることを期待しているゾ。

 

■関連リンク

「男のにおい総研」

「においケア検定」

 

文/中村 慶