スーツとブラの意外な関係♪
サイズ選びが招く失敗

連載|梅野利奈のモテ・グルーメンの法則

「あなたの服のサイズを教えて下さい」
「どうしてそのサイズだと思いますか?」

 

今まで疑いもしなかったであろう、服のサイズ。実はこれが少しズレるだけで、大きな損を生むこととなる。特にスーツ。例えばスーツのジャケットの丈、腕を下ろした時にシャツの袖がちらっと見えているか? 本当に肩の位置に合っているのか? 確認して欲しい。

 

「スーツはタイトにビシッと決めるぜ」なんていう、おしゃれメンズは別として、多くのメンズはやや大きいサイズのスーツに身を包んでいる。それはなぜか? 以前、セミナーで男性参加者に聞いたところ、ほとんどが「小さめより、少し大きい方が楽だから」「体のラインが出るスーツって恥ずかしい」という、大きめスーツに完全に慣れてしまっていることが原因のようだ。

 

なぜ大きめスーツに慣れている人が多いのか、ずっと疑問だったが、スーツのフィッターさん(採寸師)の話で少し謎が解けた。スーツ屋の店員は大きめサイズを薦めた方がクレーム、返品のリスクが少ないのだそうだ(もちろん一部のお店だけの話)。もちろんこれには、多くの男性が本来のサイズに慣れていないからこそ、「少し大きめのスーツがジャストサイズである」という認識が広まってしまったことが背景にあると考えられる。

 

しかし! そんなちょいゆるスーツに身を包む、あなたに伝えたい!「男性のスーツのサイズ選びは、女性のブラジャーのサイズと同じぐらい重要なんです」ってね。

 

あれれ……ピンとこない? そりゃそうか。メンズだもんね、失礼。ブラジャーのサイズを少しでも間違うと、胸が小さく見えたり、垂れたりと見た目にもかなり違いが出る。またそれだけではなく、バストの形や大きささえも変えてしまうのだ。

 

男性のスーツもしかり。少し大きめのスーツはお腹も目立たず、デカくなってきたお尻も誤魔化せる。すると、どんどん自分の体と向き合わなくなる。ビジネスマンにとって、ほとんどの時間を共に過ごす服が油断できるものであることが、見た目はもちろん気持ちまでも堕落させてしまうのだ。

 

なにも、少し出てきたお腹だって「セクシーだろう?」とドヤ顔でぴったりとしたスーツを着こなすイタリア親父のようになれとは言っていない。まずは肩幅だけは合わすことから始めてみて欲しい。これだけで後姿もガラッと雰囲気が変わるはずだ。

 

「ブラなんてどれも一緒でしょ」なんて言っていた女性が、完全に自分に合うブラと出会うことでブラ選びにどんどんハマっていくように、変化を楽しく感じた人はセミオーダースーツなどにも手を広げ、ダメな部分は上手に誤魔化しつつ、体のラインにきれいに沿うものと出会って欲しい。ビジネスマンの戦闘服であるスーツを最強にしたら、なんかいろいろ強くなりそうじゃない……?

 

 

umeno-rina

梅野 利奈(うめの・りな)
ビューティープランナー・美容ライター。外資系経営コンサルティング会社、国内化粧品会社でマーケティング・商品開発に携わり独立。現在は、社会心理学を研究しながら、みんながキラキラになれる「心理美容」を提唱。美容雑誌やファッション誌での執筆活動を中心に、結婚相談所では男性向けセミナー講師なども勤めている。著書に『ブスデトックス~イイ女の逆引き美容テクニック集~』(スタンダードマガジン刊)、『会って3秒で「ステキ」と思わせるデート・お見合いの服装&身だしなみ』(学研刊)。

▶梅野利奈の他の記事を読む

 

 

■バックナンバー

腹筋よりも、鍛えるべきは笑顔筋。男だって笑顔がなきゃ愛されない

成功者はスン、失敗者はダラ~ン。男の姿勢はすべてを台無しにする

仕事も恋愛も太陽の男で!「ちょい黒肌」がうまくいく