デート代をケチらずギラつける
「男のたしなみ」マネープラン

連載|梅野利奈のモテ・グルーメンの法則

「あなたの美容代、月にいくら?」女性誌のアンケート項目に必ず入る、この質問。女性の平均は大体どこの結果を見ても1~2万円程度。3万円以上で、「結構高い」とされるのが一般的だ。では、メンズはどうか? 男性美容市場が急成長している背景から考えると、きっと年々高くなっているのだろう。しかし、美容に高額かけているからイケてるわけでも、逆にムダ遣いしないよう節約するのが賢いとも限らない。重要なのは、お金のプランニングなのだ。

 

そもそも「美容代」とは一体何か、まずは内訳を確認しよう。「美容室代」「シャンプー、洗顔、入浴剤、化粧水といったケア商品代」「エステ、マッサージ代」……と、まぁ、このような内容だろう。

ごく一般的な男性にかかる美容代を考えてみよう。たとえば、月1回の美容室で5,000円、シャンプーや育毛剤などのヘア&スカルプケア代として月3,000円、洗顔や化粧水は使っていないとしても計8,000円と、女性よりは低めだとしても、まぁまぁ良い値になる。

一方、女性の場合は、もっともっとお金をかけている部分がたくさんある。美容室でトリートメントもしたい、洗顔はもちろん、メイク落としも必要。日焼け止めクリームも買わなきゃ。あっ、すっぴん爪は地味だしネイルだってしたい! と、メンズに比べて圧倒的に必要項目が多い。な・の・に! 美容代が1万円~2万円に収まっているなんて、不思議に思わないだろうか? そう、ここにメンズが見習うべき、女の賢さが詰まっているのだ。

 

あれもこれもしたい、でもお金は有限。そうすると、人は思考をこらして必死に考える。「どうしたらもっと安く、でも結果は高い、コスパのいい行動ができるだろうか」と。メンズは、今まであまりやることがなかったからこそ、工夫する必要がなかったかもしれない。しかし、グルーメンたちは、飲み代、デート代、ゴルフ代にと「その他経費」たるものが異様に高い……でしょ?(笑) だからこそ、思考をこらさなきゃ、わざわざ美容代にまでお金をかけてられない。メンズだって美容代をなくせば当然ながら、それ相応の老け感・手抜き感が、見た目からムンムン出てしまうのだから、飲み代やデート代を最優先しながらも、いかに少ない美容代で最大限ギラギラと輝けるか考えるのが、急務なのだ。

 

じゃあ、賢い美容代の使い方とは何か。それはズバリ、「工夫次第で安くても結果が出るものを探す」ということだ。

 

例えば、美容室代。カリスマのセンスはお値段以上だが、自分に似合うベストな髪形を具体的にオーダーすることができたら、カリスマではなくても大体は思った通りに仕上げてもらえるだろう。そして、シャンプー代。育毛効果のある高いシャンプーを使わずとも、500円のシャンプーブラシを使って丁寧に頭皮の汚れを洗って、血行促進してあげればワンコインシャンプーだって効果的に働く。でも、シミはどうしようもないのだとしたら、2,000円のリンパマッサージで労わってあげたり。

 

このように、総額は変わらなくても、工夫次第でもっと効率的にギラギラメンズになれちゃうことを忘れてはいけない。

 

女性は細かい工夫がとても上手だが、男性の高い戦略スキルをもってすれば、最高のビューティ・マネープランニングが可能だ。デートも、美容も、モテ男なら形で勝負せず、内容で差をつけようじゃないか。

 

 

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梅野 利奈(うめの・りな)
ビューティープランナー・美容ライター。外資系経営コンサルティング会社、国内化粧品会社でマーケティング・商品開発に携わり独立。現在は、社会心理学を研究しながら、みんながキラキラになれる「心理美容」を提唱。美容雑誌やファッション誌での執筆活動を中心に、結婚相談所では男性向けセミナー講師なども勤めている。著書に『ブスデトックス~イイ女の逆引き美容テクニック集~』(スタンダードマガジン刊)、『会って3秒で「ステキ」と思わせるデート・お見合いの服装&身だしなみ』(学研刊)。

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写真/vilnid

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