肌の露出が増える今の季節、街中で脱毛をうたった広告を目にする機会も多いが、“女性は大変だな”などとのんきにかまえている場合ではない。今やムダ毛の手入れは女性に限った問題ではないことが、男性患者も多い麻布十番の美容外科「東京イセアクリニック」の調査で明らかになった。
「東京イセアクリニック」では、近年、男性患者が急増しているという。中でも多いのが、体臭にまつわる悩みと、ムダ毛に関する相談だ。クリニックの医療レーザー脱毛を希望する患者のなんと9割以上が男。今、男のムダ毛についてどのように捉えられているのか?
女性が気にしている男のムダ毛、3位は「ケツ毛」
まず女性の意見を聞いてみたい。クリニックが20~50代の男女355人を対象に実施したアンケートでは、9割以上の女性が「男性のムダ毛が気になる」と回答。特に許せない部位はというと、目につきやすいヒゲやスネ毛を抑えて、1位 鼻毛、2位 耳毛、3位 ケツ毛という結果に。気になるのは3位のケツ毛だ。じつはこの他にも6位 アンダーヘア、10位 肛門周囲と、下半身に関する部位がトップ10内に3つもランクインしているのである。普段は見えない部分だけに油断していたという人も多いのでは? 自分の気づかないところで、じつは眉をひそめられていたのではと思うと恥ずかしい。
一方、男性の回答はというと、「自分のムダ毛が気になる」と答えたのは全体の7割以上とやはり高い数字。ランキングは1位 肛門周囲、2位 鼻毛、3位 ヒゲという内訳となっているが、やはり気になるのは1位 肛門周囲を筆頭に並ぶ6位 アンダーヘア、7位 ケツ毛という、下半身に関する回答である。欧米諸国ではすでに当たり前となりつつある下半身のケア。日本でもスポーツ選手や芸能人が必要に応じて剃毛していることが知られるようになり、抵抗感がなくなりつつあるのも注目される理由といえるかもしれない。男女ともにムダ毛の気になる部位として挙げる下半身のケア。これからはエチケットのひとつとして心得ておきたい。
文/藤田繭