季節が秋から冬へと移りゆく中、吹きすさぶ木枯らしにじっと耐えながら歩く男。物語の主人公としてはダンディに見えなくもないが、現実はそれほど甘くない。吹きすさぶ木枯らしは、身も心も寒くさせるだけでなく、気になり始めた頭も寒くさせてはいないだろうか?
この時期に頭髪が気になるのは、なにも木枯らしのせいだけではない。秋は1年で最も抜け毛が多い時期だと言われており、髪の専門医によればクリニックへの相談が増えるのも、この時期だという。そんな中、「薬用スカルプD」シリーズなどのエイジングケア商品でおなじみのアンファーが、20~40代男性300人に「抜け毛」に関するアンケートを実施。すると回答男性の65%が、抜け毛の多さにドキッとした経験があると答えた。「シャンプー中、指に絡んだ本数」「排水溝に溜まった抜け毛を見て」「起床時に枕に残った抜け毛を見て」など実感したシチュエーションは様々だが、ここで興味深いのが、回答男性たちの驚いた内容の違い。多くの男性が10~20本という“本数”に驚いたと回答しているのに対し、自らが薄毛の自覚ありという男性は、本数ではなく抜けたという事実に不安を抱いていたという点だ。また不安を抱く要素として、「細い毛」「柔らかい毛」「短い毛」など抜け毛の状態についても、気に掛けていることが分かった。
では実際に、自分の抜け毛から頭髪の危険信号を察知するには、どんな点に注意すればよいか。それはズバリ頭髪の状態だ。通常、成人の日本人男性で1日に100本程度は抜けると言われている。問題はその抜け毛の状態で、長くしっかりとした毛であれば通常のヘアサイクルで抜けたものと考えられるが、細く短い抜け毛だった場合は、薄毛の兆候がある可能性が出てくるのだ。この対処法はやはり日々のケアが肝心。シャンプーの時間帯や回数、成分の見直し、食生活や運動、睡眠などライフスタイルの改善などが大切だ。とくに食事については亜鉛やビタミンB2など、髪の細胞・頭皮に良いとされるものをバランス良く摂取することにも気を付けたい。抜け毛が多くなるこの時期にこそ、日々のケアによって、健康に頭髪が育つ環境を維持し、実り多きヘアライフを満喫したいものだ。
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髪のせんせい アンファー
画像/Simon James 文/中村 慶