Man going to shave his long hair

人気美容師に薄毛いない説
プロが実践するフサ髪ワザとは?

私ごとだが、記者になって早20年。その間、ずっと男性美容師たちを取材している。当時25歳だった美容師は今や45歳。35歳だった方は55歳。そこで不思議なことがある。

 

“彼らは皆、髪の衰えをほとんど感じさせない”のだ。

 

単刀直入に言えば、ハゲ率はゼロだ。むしろフサフサと豊かな毛量。そのせいか、皆、非常に若々しい。「かっこいい男」と表現したほうがよりリアルかもしれない。そこで気がついたことがある。彼らは毛髪のプロフェッショナル。毎日の生活の中にハゲない、薄毛に見せないワザを自然と取り入れていたのだ。今回は20年後も健康髪でいる、プロのワザを伝授したい。

 

 

フサ髪ワザ その1: 良質なシャンプーで頭皮のヘドロを根こそぎ取り除いている

 

シャンプーはケチらない。これが人気美容師のルールだ。日本のシャンプー市場は拡大しているものの、その成分はブランドによって様々。粗悪なものは髪がきしんだり、頭皮の汚れが落ちにくかったりと、髪へのダメージを増加させるものもある。男性の場合、まずは頭皮の皮脂汚れをさっぱり取ることが必要だ。

 

サロンで販売しているシャンプーは、プロも太鼓判をおす最高品質のもの。これらを自宅でも使用する美容師たちは、毎日頭皮をクリーンに保つことができるため、毛髪の成長の妨げとなる皮脂汚れやフケを防ぎ、健康的な髪を育むことができるのだ。シャンプー選びに迷ったら、担当美容師のもとシャンプーをチョイスするといいかもしれない。

 

 

フサ髪ワザ その2: 早い段階から育毛剤を使用している

 

取材をしていると、男性美容師から何度も同じアドバイスを受ける。「育毛剤は、早めに始めた人が勝利する」という類の教えだ。

 

勘違いしがちが、毛根からは1本だけ毛が生えているわけではなく、ひとつの毛根から2~3本の毛が生えている。が、これが1本になると髪密度がスカスカになり、髪全体が薄い印象になる。こうなる前に育毛剤を始めると、血行促進が効果的に促され、3本ともイキイキとした毛髪に生まれ変わりやすい。そのことにより、長期的に元気な毛髪を1本でも多くキープできるのだ。

 

育毛剤は、ハゲてから使用しても後の祭りになりやすい。“過ぎたるは猶呼ばざるがごとし”だが、毎日のように触れる毛髪。「ん? 薄くなったか?」と感じたら、育毛剤の始めどきなのかもしれない。

 

 

フサ髪ワザ その3: カットやパーマ、スタイリング剤で上手に乗り切る

 

育毛のプロとはいえ、人の老化は平等。年齢と共に多少は薄くなるケースだって必ずあるはずだ。そんな場合はどうしているのか。

 

ずばり! 薄毛が目立たない施術をこっそり実行しているのだ。一般人の場合、例えば額が薄くなると頭頂部から長めに前髪を作ってごまかそうとしがち。手軽にできる方法だが、実はこれは他人の目には不自然に映りやすく、諸刃の剣といえる。できる美容師の場合、全体をベリーショートに近いぐらいカットし、あえて前髪も短くカットしてから上げる。また、サイドをソフトモヒカンにするなどして、額だけが薄い印象を払拭するのだ。

 

そう。盛るのではなく、あえて削る。この他、パーマをかけてボリュームを出し、ちょっとロックな感じに寄せる、ハードワックスで髪を動かし、全体の毛髪バランスを整えるなど、むしろ、かっこいいと思わせる印象に自らをプロデュースしている。

 

もし、薄毛カバーのヘアスタイルに迷っているのなら、女性ではなく男性美容師に相談するのがベストといえるだろう。

 

 

いかがだろうか。今後、具体的に美容師が行っている育毛テクニックや薄毛カバーのスタイリング法を取材する予定なので、お楽しみに!

 

 

小澤佐知子(おざわ・さちこ)

フリーライター・編集・企画。ヘア&ビューティが専門。女性誌はもちろん、男性向けヘアカタログ、薄毛対策記事などを多く手掛ける他、東京・青山にてヘアサロンを運営。

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