「顔を洗って出直してこい!」と会社の上司に怒鳴られる場面に遭遇。さて、読者のあなたなら、どう対処するだろうか。その答えは簡単。グルーメン諸君なら、その場をストレスフリーで切り抜けることだろう。その理由は後で説明するとして、“顔を洗う”という行為、これはスキンケアの一環である。本人にその意識があるかないかは別として、洗顔は立派なスキンケアだ。
そもそも男の肌は、一般的に女性より皮脂の分泌が多いとされている。いや、実際多いのだ。皮脂は外界の刺激から肌を保護し、肌水分の蒸散を防ぐ大切な役割を果たしているが、適度な量を超えてしまうとベタベタなオイリー肌になり、少なすぎるとカサカサの乾燥肌になってしまう。さらに、男の肌は毎日のシェービングによりダメージを受けているため、本来であれば女性以上にスキンケアに気を配る必要があるのだ。そこで今回は、正しい洗顔方法のポイントを紹介し、日々のスキンケアのプラス材料にしてもらいたい。
ポイント1
32度くらいのお湯でパシャパシャ洗え!
肌は自分の想像以上に敏感なもの。体温より少し低めのぬるま湯を使うことで、肌に余計なダメージを与えないようにしたい。同様に洗い方もゴシゴシと肌をこするのではなく、パシャパシャとぬるま湯を掛け流すように洗うこと。肌の表面上のホコリや汗はこれだけでも十分に洗い落とせる。
ポイント2
手を触れずに泡で洗え!
石けんや洗顔料は、余分な皮脂を洗い落とすために使用する。泡立てネットなどを使い、十分に泡立てて弾力感のある泡を作れば、手が触れることなく泡だけで肌を洗うことができる。この時も優しく洗うように心がけ、必要以上に皮脂を奪わないように手短に洗うように。
そして仕上げは、泡を洗い流した肌を清潔なタオルで優しく拭き取る。最初のポイント同様、肌にダメージを与えないように優しく拭くことが肝心だ。
で、先の理由だが、すでに洗顔の大切さを知った賢明な諸君は、上司の指示どおりに顔を洗いに行き、身も心もサッパリ。オイリーな顔で怒鳴り散らしていた上司が、さぞかし気の毒に思えることだろう。顔を洗って出直す、そんな心の余裕もグルーメン諸君には持ち合わせていてもらいたいものだ。
文/中村 慶