ジュースやアイスは逆効果!?
コンビニ食で夏バテ解消は可能か

連載|Good Bye! メタボ

8月も終わりに近づくと、夏の間に溜まった体の疲れがダルさとなって表れやすくなる。食欲不振、不眠、倦怠感……、いわゆる“夏バテ”だ。ここで早めに手を打たないと、肌や髪、内臓が老け込む原因にもなりかねないので要注意。

 

とはいえ、ビジネスマンにとって手間や時間のかかる対策はハードルが高い。もっとも手軽な方法は、食事選びのちょっとしたコツを知ることだ。今回は、普段利用することの多いであろうコンビニメニューの中から、夏バテ解消に効く組み合わせをご紹介。

 

まずはどんな成分が夏バテ解消に効くのかを押さえておこう。

 

●有機酸(疲労物質を分解する)……梅干・レモン・酢などに含まれる
●ビタミンB群(エネルギー代謝をサポート)……豚肉・うなぎ・枝豆・レバー・にら・ゴマなど
●良質なたんぱく質(体内でいろんなアミノ酸に分解されて活躍)……大豆食品・卵・肉・魚・牛乳など
●香味野菜や香辛料(食欲増進・発汗・代謝促進作用等)……唐辛子・ニンニク・青じそ・みょうが・しょうがなど

 

夏バテ解消に効くコンビニメニューは?

 

成分を押さえたら、具体的なメニューで実践しよう。

 

オススメ1 生姜焼き弁当+グリーンサラダ

 

やはり夏バテ解消の王道はたんぱく質とビタミンB1が豊富な豚肉メニュー。しょうがと組み合わせることでエネルギー代謝はより促進されるので、パワフルに動きたい時には何よりおすすめだ。サラダは彩りが良く大きめのものを選ぼう。こってりとした生姜焼き弁当は、食物繊維の豊富なサラダと組み合わせて食べることでエネルギーの吸収が緩やかになるため、パワーがより持続しやすくなる。

 

オススメ2 とろろそば+温泉たまご+ひじきの煮物

 

そばには炭水化物だけでなくたんぱく質・ビタミンB1・食物繊維など多くの栄養素が含まれる。特にビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変えるために不可欠のビタミンで、夏バテ解消に直接作用する。長芋のとろろや温泉卵、ひじきの煮物を加えることで栄養バランスはほぼ完璧に!

 

オススメ3 にぎり寿司+具沢山の豚汁

 

にぎり寿司のいろいろな魚介類や卵、豚汁の豚肉などさまざまな食品からたんぱく質を少量ずつ摂ることで、たんぱく質量・アミノ酸バランス共に◎!

 

<まとめ>

オススメは、生姜焼き、そば、握り寿司!

 

夏バテ予防の基本は、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランス良く補給すること。これはメタボ予防のための食事にも通じる。夏バテはそうめんや冷たいジュース・アイスなど、炭水化物に偏った食生活によるビタミンB1不足が主な原因となるので、偏りをなくすことやビタミンB1の補給を意識することが重要なのだ。手軽に摂取するなら、生姜焼き、そば、握り寿司がベスト。単品メニューではどうしても栄養バランスがとりにくいので、不足のものを補えるサイドメニューを組み合わせることが大切だ。

 

構成・文/GROOMEN編集部