大量の汗をかくこの季節、気になるのがニオイだ。特に、他人と至近距離で接するエレベーターや満員電車では「オレ、ニオってるかも」と不安になることもあるだろう。まわりの人を不快にさせないためにも、寝起きのシャワー、外出前のデオドラントスプレー、オフィスでのデオドラントシート……など、体臭対策は心得たい。だが、そこまでしても気になってしまうという人は、ニオイの元となりやすい食生活を改善するのもひとつの手だ。一般的に体臭につながるものと言えば、ニンニク料理やアルコールが有名だが、それ以外にも体臭をひどくする食べ物があること、そして、体臭を抑えてくれる食べ物があることをぜひ知って欲しい。
体臭がキツくなる原因その1「肉中心の食生活」
たんぱく質の摂取量が多過ぎると、腸内環境の悪化につながり、実はこれが体臭の原因となる。腸内にはビフィズス菌や乳酸桿菌などの善玉菌と、大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が存在するが、たんぱく質は悪玉菌のエサとなり、アンモニアや硫化水素などのニオイの強い有害成分を大量に作り出すのだ。
これらは血液により全身に運ばれて汗や皮脂とともに排泄され、強烈なニオイを発生させる。肉類が好きで絶対やめられないという場合は、せめてバナナ・玄米・まぐろなど魚介類を積極的に摂ることを実践しよう。これらに含まれるビタミンB6には、たんぱく質の代謝を促す働きがある。肉類をほどほどに食べることは全く問題ないのだが、食べたものがスムーズに分解されるよう意識することが何より大切という訳だ。
体臭がキツくなる原因その2「アブラの摂りすぎ」
食事による脂質の摂取量が多いと、内臓脂肪・皮下脂肪・血液中の脂質だけでなく、皮膚から分泌されるあぶら(皮脂)も増えてしまう。分泌されるあぶら(皮脂)が増えると、そのあぶら(皮脂)が酸化した時のニオイも当然強くなってしまうので要注意。汗をかきやすい時期は、こってりとした肉料理や揚げ物を控えめにすることがニオイ対策の第一歩と言える。
例えば、あぶらを多く含むスナック菓子を揚げていない煎餅にしたり、ホイップたっぷりのカフェメニューを秋まで我慢する、という対策もぜひ検討してほしい。
体臭対策の救世主は「色の濃い野菜」
トマト・ピーマン・パセリ・かぼちゃなどの色の濃い野菜には、抗酸化物質と呼ばれるβ-カロテンやリコピンが豊富に含まれている。これらを積極的に食べて体内の脂質の酸化を抑えることで、ニオイを和らげることにつながる。その他、りんごに含まれるポリフェノールや柑橘類に豊富なクエン酸も体臭予防に効果的とされている。また野菜類や果物に含まれる糖質や食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境の改善に役に立つ。これらは体臭予防において「一粒で二度おいしい!」食べ物と言えるだろう。
そして、野菜や果物を簡単に補給できるおすすめのメニューと言えば、スムージーだ。味のベースには、りんごやグレープフルーツを(ただし果物の割合は半分以下にして野菜を多めにすること)。パセリや小松菜の定番グリーンスムージー、トマトをたっぷり加えた話題のレッドスムージーなど、色の濃い野菜をお好みに合わせて配合してみよう。
<まとめ>
キツい体臭を和らげたいなら、野菜や果物
野菜や果物をオシャレにとるならスムージーで。シンプル派はトマトやりんごの丸かじりでもOK! こってり料理、ニンニク料理、アルコールを控えるという地道な努力も忘れずに実践して、汗をかいても動じずに済む爽快な男を目指そう。
文/GROOMEN編集部