他人事じゃない、スメハラ対策
ミラドライのワキ施術をガチレポ

グルーメンへの道|肥満・剛毛・不潔な40代からの脱却

まだ5月だというのに、日本各地で真夏日が観測されるような暑い日が続いている。これから夏本番を迎えると思うとまさに冷や汗モノだが、賢明なグルーメン読者なら、ここで何に気を配るべきかわかっているはず。そう、汗かきハイシーズンに向けての、スメハラ(スメル・ハラスメント)ケアだ。グルーメンではこれまでに度々、「男のニオイ問題」について取り上げてきたが、今回はその特別編。ワキ汗やニオイの施術で注目を集めている「miraDry(ミラドライ)」を、筆者自らが体験したレポートをここに公開する。

 

まず、今回のガチレポに快くご協力いただいたのは、『加藤クリニック麻布』の加藤一実総院長。グルーメンのスメハラ取材でもお世話になっている、信頼のおける気さくな人柄のドクターだ。施術にあたり、事前に加藤総院長にお話を伺った。

 

施術1~2日前に、ワキ毛を剃っておくこと

当日はタンクトップなどワキが開いている服の用意が望ましい

 

事前準備はこれだけでOK! 「前日は飲酒厳禁」などの制限があるのではと想像していただけに、なんだか拍子抜けするような感じ。食事制限などがなく、普通に健康な状態であれば施術は問題なし。初めてのワキ毛シェービングにはやや苦戦したが、肌を傷つけないようにフォームをたっぷりと塗って、慎重に剃毛。前日はゆっくりと睡眠を取り、万全のコンディションで施術当日を迎えた。

 

そしてカウンセリング当日。

 

施術当日、まずは加藤総院長のカウンセリングがスタート。総院長から質問を受けながら、自分の悩んでいる症状などを話す。

 

「ワキガの自覚はないのですが、ワキの汗の量が気になります…」(筆者)

「ではニオイをチェックするので、このガーゼをワキにはさんで下さい」(総院長)

 

総院長は筆者が数分ワキにはさんでいたガーゼのニオイを嗅ぎ、苦笑い。もしや、ワキガ?と一瞬焦る。

 

「いわゆるワキガのニオイはほぼないですね。それよりも、汗のかき過ぎでひどいあせもになってます」(総院長)

 

なるほど!施術準備のため初めてワキ毛を剃って自分のワキを見たが、想像以上に赤かったのはそのせいだったのか。

 

「ニオイの原因はワキガではなく、あせもでただれたワキの肌の角質に菌が繁殖し、ニオイを引き起こしていたようですね。miraDry(ミラドライ)の施術は汗の量を抑える効果がありますから、これによってあせもの症状も改善するでしょう」(総院長)

 

あせものせいで施術不可能と言われるのではないか…とヒヤヒヤしたが、カウンセリングは無事に終わり、施術にゴーサインが出た。同クリニックではこのカウンセリングの段階で、miraDry(ミラドライ)による施術を必要としない場合は、キャンセルも可能。こういったコミュニケーションでの信頼感は、その後の施術時の安心感にもつながってくる。

 

施術準備。施術範囲を決め、麻酔を開始。

 

いよいよ施術室へ。施術台に上がると、まずはワキの下を見て、施術エリアを決めてもらう。miraDry(ミラドライ)は切らずにマイクロウェーブ(電磁波)を照射するハンドピースをワキの下に当てることで、皮膚の下にあるエクリン汗腺やアポクリン汗腺を破壊するという仕組み。その照射エリアを決めたら、ワキにマーキングをしていく。「140の80ね」と看護師に告げる総院長にその意味を尋ねると、これは照射エリアの範囲の大きさらしい。ちなみに筆者の「140の80」はもっとも広い範囲だとか。マーキングが終わり、今度は麻酔を開始。麻酔のエキスパートでもある総院長がワキに注射を始める。痛みはほとんどなし。通常の注射とは異なり少し曲がった針が刺されるため、最初は少し違和感があるが、次第にワキのあたりの触覚がボンヤリとし始める。左右のワキへの麻酔が終わると、ついに照射開始である。

 

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 照射エリアを決め、マーキングする。

 

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麻酔を注射することで施術の痛みが軽減。

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照射開始。片ワキ、約30分。

 

いよいよ施術開始! だが、麻酔が効いているため感覚ナシ(笑)。

 

あれ? 痛くない…。照射中は患部に何かを当てられている感触はあるものの、麻酔が効いていて、ワキは無感覚な状態だ。痛みを感じないかと緊張していると、どこからか優しげな音が聞こえてくる。教会のパイプオルガンの高音のようなこの音色は、照射中のmiraDry(ミラドライ)が発しているもの。おそらく患者の緊張をほぐすための音なのだろうが、あまりの心地よさに思わず居眠りしてしまいそう。眠気をガマンしつつ、取材を続行する。

 

特に痛みはなく、ウトウトしているうちに施術完了。

 

「痛いようでしたら麻酔を追加するので言って下さい」(総院長)

「大丈夫です。チリチリした感触をワキの奥の方で鈍く感じますが、痛くないです」(筆者)

 

施術中にこちらの状態があれこれと言えるのも、患者側の安心感につながる。筆者の場合、左右の感じ方の違いを比べてみると、左側のほうがややワキの奥のチリチリ感を強く感じるが、これも痛みというにはほど遠い感じ。この辺に照射されているのだと、冷静に考えられる程度の感じ方だ。そうこうしているうちに施術が終了。片側の照射に約30分、カウンセリングからトータル1時間半ほどで終了した。10分ほどは両脇をガーゼにくるまれた保冷剤でクールダウンするが、まだ麻酔が効いているため、あまり感覚がない。

 

施術

 

ワキを冷やし終わると、美人看護師が「これ、お守り代わりに」と言って患部を冷やすための保冷剤と痛み止めの薬を出してくれた。

 

「保冷剤は清潔なガーゼなどに包んで熱感を感じた時に使ってくださいね。それと、今夜は湯船に浸かるのは控えて下さい」(看護師)

 

肌表面には施術によるダメージはないので、シャワーで患部を洗うのはOKだそうだ。

 

「術後2~3日はワキに腫れが出ます。人によってその具合が異なりますが、ゴルフボールをワキにはさんでいるような感覚になりますよ」と総院長から術後の状況も説明を受け、全行程が終了。不安な時はいつでも来院して相談して下さいと声を掛けてくれた。

 

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お守りとして頂いた保冷剤と痛み止め。

 

と今回の体験レポートはここまで。筆者の正直な感想としては、予想以上に気楽に施術を体験することができたという印象。そして次回は、術後の経過レポートについても読者に報告したいと思っている。こちらもぜひ参考にしてもらいたい。

 

【ミラドライ体験クリニック】

加藤クリニック麻布

東京都渋谷区広尾1-3-1 ハギワラビル1・8F

診療時間 10:00~19:00(受付終了)

TEL 0120-112-096

 

■参考リンク

ミラドライ

 

中村 慶(なかむら・けい)
フリーライター・編集。1972年生まれ。“肥満・剛毛・不潔”な現状からの脱却を図り、“ステキな40代男”を目指すべく奮闘中。

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